建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問91 (建築物の構造概論 問91)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問91(建築物の構造概論 問91) (訂正依頼・報告はこちら)

太陽放射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 太陽位置は、太陽の方位角と、高度から求めることができる。
  • 直達日射と天空日射は、短波長放射と呼ばれる。
  • UV−A、UV−B、UV−C と称される紫外線のうち、波長が最も短いのは UV−A である。
  • 太陽定数とは、大気圏外において太陽に正対するときの単位面積当たりに入射する放射エネルギーのことをいう。
  • 紫外線(ドルノ線)は、体内でビタミンDを生成する作用がある。

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この過去問の解説 (1件)

01

「UV−A、UV−B、UV−C と称される紫外線のうち、波長が最も短いのは UV−A である。」 が誤りです。紫外線の波長は UV−C が最も短く、次に UV−B、最も長いのが UV−A という順になります。他の選択肢は太陽放射の基本知識と一致しています。

選択肢1. 太陽位置は、太陽の方位角と、高度から求めることができる。

方位角は東西の角度、高度は地平線からの高さを示す角度です。この二つを使えば、空のどこに太陽があるかを決められます。

選択肢2. 直達日射と天空日射は、短波長放射と呼ばれる。

地表に届く可視光や近赤外線はおよそ0.3〜3μmの範囲で「短波長放射」とまとめられます。直達日射も天空日射もこの範囲に入ります。

選択肢3. UV−A、UV−B、UV−C と称される紫外線のうち、波長が最も短いのは UV−A である。

実際は UV−C(約100〜280nm)が最も短い ので、この説明は逆になっています。

選択肢4. 太陽定数とは、大気圏外において太陽に正対するときの単位面積当たりに入射する放射エネルギーのことをいう。

地球の軌道平均で約1,367W/m²です。大気の吸収や散乱が無い宇宙空間での値を指します。

選択肢5. 紫外線(ドルノ線)は、体内でビタミンDを生成する作用がある。

波長がやや短いUV−Bが皮膚に当たると、体内でビタミンDが作られます。これにより骨の健康維持に役立ちます。

まとめ

紫外線は波長の長さにより UV−A(315〜400nm)、UV−B(280〜315nm)、UV−C(100〜280nm) に分かれます。波長が短いほどエネルギーが大きく、特にUV−Cはオゾン層でほとんど吸収され地表には届きません。波長順序を覚えておくと、日射や健康影響を考える際に役立ちます。

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