建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問129 (給水及び排水の管理 問129)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問129(給水及び排水の管理 問129) (訂正依頼・報告はこちら)
- 各個通気方式 ――――――― トラップの自己サイホンの防止
- 排水口空間 ―――――――― 飲料水槽の汚染防止
- 即時排水型ビルピット ――― 排水槽の悪臭防止
- インバートます ―――――― 固形物の滞留防止
- 通気弁 ―――――――――― 通気管内の正圧防止
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この過去問の解説 (1件)
01
【結論(もっとも不適当な組合せ)】
通気弁 ― 通気管内の正圧防止
通気弁(エアアドミッタンスバルブ)は排水が流れるときに生じる負圧を緩和する装置です。正圧がかかった場合は開かないため、正圧防止には役立ちません。
器具ごとに通気管を立ち上げ、排水時に配管内が負圧になるのを防ぎます。負圧が起こらなければトラップの封水は吸い出されません。
給水管と排水口の間に十分な離隔(空気層)を設け、逆流やサイホン作用で汚水が給水側へ吸い込まれるのを防ぎます。
ピットにたまった水を自動ポンプで即時に排出する方式です。滞水時間を短くして腐敗や臭気の発生を抑えます。
底部が半円形の水路(インバート)になっており、流速が落ちにくい構造です。沈砂や固形物の堆積を抑えます。
通気弁は管内が負圧になったときにのみ空気を取り込みます。正圧が生じた場合は弁が閉じたままなので、正圧の解放には別途通気立て管やループ通気が必要です。
排水通気設備では、負圧対策(自己サイホン破封)と正圧対策(吹き上げ破封)を分けて考えることが大切です。
通気弁は負圧専用の簡易装置であり、正圧を逃がす機能はありません。誤用するとトラップ破封や臭気漏れの原因になります。
目的に合った方法(個別通気・通気立て管・ループ通気など)を組み合わせ、負圧と正圧の両方に対応した設計を行いましょう。
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