建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問157 (清掃 問157)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問157(清掃 問157) (訂正依頼・報告はこちら)

ごみの焼却処理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 800°C以上の高温で焼却されることによって、ごみに含まれる悪臭物質は熱分解される。
  • ごみの容積は、焼却処理により、5〜10%に減容化される。
  • ごみの重量は、焼却処理により、約15%に減量化される。
  • 約70%のごみ焼却処理施設で、余熱を利用した発電が行われている。
  • ごみの焼却処理は、ごみの総処理量の約80%を占めている。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは 「約70%のごみ焼却処理施設で、余熱を利用した発電が行われている。」 です。近年の調査では、発電設備を備えた施設は全体の約40%にすぎません。

選択肢1. 800°C以上の高温で焼却されることによって、ごみに含まれる悪臭物質は熱分解される。

焼却炉は通常850〜900℃程度で完全燃焼を行い、臭気成分や可燃性ガスをほぼ無害化します。適切な記述です。

選択肢2. ごみの容積は、焼却処理により、5〜10%に減容化される。

高温焼却では体積が1/10〜1/20(=5〜10%)に縮みます。

選択肢3. ごみの重量は、焼却処理により、約15%に減量化される。

灰として残るのは元の重量の15〜25%が一般的で、15%は低めですが許容範囲に入ります。概ね適切です。

選択肢4. 約70%のごみ焼却処理施設で、余熱を利用した発電が行われている。

令和4年度の実態調査では発電設備を持つ施設は39.8%にとどまります。数値が大きく乖離しており不適当です。

選択肢5. ごみの焼却処理は、ごみの総処理量の約80%を占めている。

最新データで直接焼却率は80.3%と報告されています。適切な記述です。

まとめ

ごみ焼却は日本の主流処理方法で、容積・重量を大きく減らし衛生面も確保できます。ただし、発電設備の普及率はまだ40%前後にとどまり、余熱利用の高度化が今後の課題です。数字を確認すると、政策の進捗や技術導入状況を正確に把握できます。

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