建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問165 (清掃 問165)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問165(清掃 問165) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物内廃棄物の中間処理に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
  • 破砕機は、プラスチック類の粉砕に用いられる。
  • シュレッダは、新聞紙の切断に用いられる。
  • 冷蔵庫は、厨芥類の保管に用いられる。
  • 梱包機は、缶類の圧縮に用いられる。
  • 圧縮装置は、段ボールの保管場所の確保のために用いられる。

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この過去問の解説 (1件)

01

冷蔵庫は、厨芥類の保管に用いられる。
生ごみ(厨芥)は腐敗しやすく悪臭も発生するため、0〜5 ℃程度に冷却できる冷蔵庫で一時保管し、衛生状態を保ったまま速やかに搬出します。

選択肢1. 破砕機は、プラスチック類の粉砕に用いられる。

建物内では騒音・粉じん対策の観点から、破砕機はガラスびんや金属缶の減容に用いるのが一般的です。軽量で弾性のあるプラスチックは粉砕よりも圧縮や梱包の方が適しています。

選択肢2. シュレッダは、新聞紙の切断に用いられる。

シュレッダは主に機密書類の細断を目的とします。新聞紙のように大量で薄い紙は詰まりやすく、細断より束ねて搬出する方が効率的です。

選択肢3. 冷蔵庫は、厨芥類の保管に用いられる。

低温保管で腐敗速度が遅くなり、臭気や害虫の発生を抑えられます。最も適当な記述です。

選択肢4. 梱包機は、缶類の圧縮に用いられる。

梱包機(ベーラー)は段ボールやフィルムなど柔らかい素材をひも掛けして固める装置です。缶類の減容には空き缶プレス機を用いるのが一般的です。

選択肢5. 圧縮装置は、段ボールの保管場所の確保のために用いられる。

段ボールは通常、圧縮ではなく梱包機でまとめます。圧縮装置(コンパクタ)は主として可燃ごみなどを押し固める装置であり、段ボール専用ではありません。

まとめ

厨芥類は低温保管が基本で、臭気対策・衛生管理のために冷蔵設備を備えます。

破砕、圧縮、梱包などの装置は対象廃棄物の材質と性状に合わせて選定することが重要です。

適切な中間処理を行うことで、保管スペースの節約や搬出回数の削減、衛生環境の維持につながります。

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