建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問164 (清掃 問164)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問164(清掃 問164) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物内廃棄物の貯留・搬出方式に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 容器方式は、コンパクタ・コンテナ方式より貯留・搬出の作業性に優れている。
  • 真空輸送方式は、輸送管によって空気搬送する方式である。
  • コンパクタ・コンテナ方式は、大規模建築物に適している。
  • 貯留・搬出方式は、真空収集方式より初期コストがかからない。
  • コンパクタ・コンテナ方式は、容器方式よりランニングコストが少ない。

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この過去問の解説 (1件)

01

誤っているものは「容器方式は、コンパクタ・コンテナ方式より貯留・搬出の作業性に優れている。」です。
容器方式は手運搬が多く、容器の出し入れ回数も多いので、大量のごみが出る建物では作業効率が低くなります。コンパクタ・コンテナ方式の方が、圧縮して回収回数を減らせるため作業性に優れています。

選択肢1. 容器方式は、コンパクタ・コンテナ方式より貯留・搬出の作業性に優れている。

手作業が中心の容器方式は、搬出量が多いと作業時間と人手がかさみます。圧縮して一度に搬出できるコンパクタ・コンテナ方式の方が効率的で、この記述は不適当です。

選択肢2. 真空輸送方式は、輸送管によって空気搬送する方式である。

ごみを密閉配管内で負圧搬送し、中央の貯留設備へ送るシステムです。適当です。

選択肢3. コンパクタ・コンテナ方式は、大規模建築物に適している。

ごみを圧縮して容積を大幅に減らせるため、発生量の多い大規模施設で効果を発揮します。適当です。

選択肢4. 貯留・搬出方式は、真空収集方式より初期コストがかからない。

真空収集は配管・ファン・制御設備が必要で、貯留・搬出方式より設備費が高くなります。適当です。

選択肢5. コンパクタ・コンテナ方式は、容器方式よりランニングコストが少ない。

電力や保守費はかかりますが、搬出回数の削減や人件費の節約で総合的なランニングコストは低く抑えられます。適当です。

まとめ

容器方式:初期費用が安いが、人手が多く必要。

コンパクタ・コンテナ方式:初期費用は高いが、ごみを圧縮して搬出回数と作業負担を減らせる。

真空輸送方式:設備費が最も高いが、衛生的で自動化率が高い。

建物の規模やごみ発生量を踏まえ、作業性とコストのバランスを考えて方式を選ぶことが大切です。

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