建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問21 (建築物の環境衛生 問21)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問21(建築物の環境衛生 問21) (訂正依頼・報告はこちら)
- 外部環境の変化に対し内部環境を一定に保つ仕組みを恒常性という。
- 恒常性は、主に、神経系、内分泌系、免疫系の機能によって維持されている。
- 外部からの刺激は、受容器で受容されて中枢に伝達され、その後、効果器に興奮が伝えられて反応が起こる。
- 生体に刺激が加えられると、生体内に変化が生じ、適応しようとする反応が非特異的に生じる。
- 加齢とともに摂取エネルギー量は低下するが、エネルギーを予備力として蓄えておく能力は増加する。
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この過去問の解説 (1件)
01
不適当なのは「加齢とともに摂取エネルギー量は低下するが、エネルギーを予備力として蓄えておく能力は増加する。」です。
年齢が上がると基礎代謝が下がり、食事からのエネルギー摂取量も減ります。また、筋肉量や肝臓のグリコーゲン量が減るため、余ったエネルギーを素早く蓄えたり、必要時に取り出したりする力はむしろ弱まります。脂肪が付きやすくなる人もいますが、これは予備力が高まるわけではなく、代謝の低下により燃え残った分が体脂肪として残るだけです。したがって「予備力として蓄えておく能力が増加する」という表現は誤りです。
体温・血糖・血液pHなどを一定範囲に保つ働きが恒常性(ホメオスタシス)です。正しい説明です。
速い神経調節、ゆっくり働くホルモン調節、異物を排除する免疫調節が協力して恒常性を守ります。正しい内容です。
典型的な反射弓の流れ(受容器→求心路→中枢→遠心路→効果器)を示しており、正しい記述です。
ストレス反応などは刺激の種類にかかわらず共通のホルモン分泌や自律神経反応が起こります。正しい表現です。
実際には筋肉と肝臓のグリコーゲン量が減り、脂肪も取り崩しにくくなってエネルギー予備力は低下します。よって不適当です。
恒常性の維持には神経・内分泌・免疫が協力し、外的刺激に対して共通のストレス反応が働きます。一方、加齢は体内のエネルギー貯蔵・動員能力を弱めるため、「歳を取るほど予備力が増える」という説明は誤解を招きます。選択肢を判断するときは、「加齢の生理変化がプラスに働くかマイナスに働くか」を冷静に考えると誤りを見つけやすくなります。
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