建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問50 (空気環境の調整 問50)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問50(空気環境の調整 問50) (訂正依頼・報告はこちら)
- 天井面に沿った冷房による吹出し噴流は、速度が小さいと途中で剥離して降下することがある。
- コールドドラフトは、冷たい壁付近などで生じる下降冷気流である。
- 自由噴流の第3域では、中心軸速度が吹出し口からの距離に反比例して減衰する。
- 吹出しの影響は遠方まで及ぶのに対し、吸込みの影響は吸込み口付近に限定される。
- 通常の窓の流量係数は、約1.0である。
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この過去問の解説 (1件)
01
不適当なのは「通常の窓の流量係数は、約1.0である。」です。
一般的な窓(鋭い縁の開口)の流量係数はおよそ0.6前後で、1.0(損失なし)は現実的ではありません。
天井に沿って流れる冷風は、初速(運動量)が小さいと付着(コアンダ効果)が保てず剥離し、冷たい重い空気が落ちることがあります。現場でも起きる現象で、適切です。
冬期の窓や冷えた壁の近くで、冷やされた空気が重くなって下に流れ落ちる現象を指します。定義どおりで、適切です。
十分発達した自由噴流では、軸対称噴流の場合に中心速度は距離におおむね反比例(1/x)して小さくなります(※平面噴流なら1/√xが目安)。ここでの表現は軸対称の整理として適切です。
吹出し(給気)は運動量で空気を遠くまで押し出すのに対し、吸込み(排気)は近傍の空気を集める性質が強く、影響範囲は吸込み口近傍に限られがちです。一般的な説明として適切です。
誤りです。開口の流量係数はおおむね0.6前後(形状や開け方で増減)で、1.0は損失が全くない理想値に近く、通常の窓には当てはまりません。
空気の流れでは、吹出しは遠方へ、吸込みは近傍へという影響範囲の違い、冷表面での下降流(コールドドラフト)、噴流の減衰法則(軸対称1/x・平面1/√x)が基本です。
数値に関する設問では、流量係数≈0.6前後という目安を覚えておくと、1.0のような理想的すぎる値を見抜けます。
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