建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問65 (空気環境の調整 問65)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問65(空気環境の調整 問65) (訂正依頼・報告はこちら)
- スクロール圧縮機は、渦巻き状の固定スクロールと渦巻き状の旋回スクロールの旋回により冷媒を圧縮する。
- スクリュー圧縮機を用いた冷凍機は、スクロール圧縮機を用いたものより、冷凍容量が大きい。
- 吸収冷凍機は、都市ガスを使用するので、特別な運転資格が必要である。
- 遠心圧縮機は、容積式圧縮機と比較して、吸込み、圧縮できるガス量が大きい。
- シリカゲルやゼオライト等の固体の吸着剤を使用した吸着冷凍機は、高い成績係数を得ることができない。
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この過去問の解説 (1件)
01
不適当なのは「吸収冷凍機は、都市ガスを使用するので、特別な運転資格が必要である。」です。
吸収冷凍機は熱(都市ガス・蒸気・温水など)で駆動しますが、都市ガスを使うこと自体が特別な運転資格の要件にはなりません。設備の保守・点検は必要でも、ここでいう「特別な運転資格が必須」という説明は過剰です。
そのとおりです。固定スクロールと旋回スクロールのかみ合わせで容積が段階的に小さくなり圧縮します。住宅用~中小容量で広く使われます。
概ねそのとおりです。スクリューは中~大容量域を得意とし、スクロールは小~中容量が中心です。一般的な容量レンジの説明として妥当です。
不適当です。吸収冷凍機はガス焚きのほか蒸気・温水でも駆動します。都市ガスを使うこと=特別な運転資格が必須とはなりません。安全管理・定期点検や法令(例:フロン類ではないLiBr-水系)への適合は必要ですが、記述の表現は行き過ぎです。
そのとおりです。遠心(ターボ)は連続流で大流量を扱いやすく、大容量の冷凍機に適します。容積式(レシプロ・スクロール・スクリュー)より一台当たりの処理量が大きいのが特徴です。
概ねそのとおりです。吸着冷凍機は低温熱で駆動できる利点がある一方、COPは一般に低め(吸収式より低い)で、“高いCOP”を得るのは難しいのが現状です。
ポイントは次の三つです。
スクロール=小~中容量、スクリュー=中~大容量、遠心=大容量というおおよその得意分野。
吸収冷凍機は熱駆動で、都市ガス使用=特別運転資格が必須というわけではありません。
吸着冷凍機は低温熱活用が長所ですが、COPは低めになりがちです。
これらの基本を押さえると、資格の部分だけが過剰表現であることに気づけます。
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