建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問88 (空気環境の調整 問88)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問88(空気環境の調整 問88) (訂正依頼・報告はこちら)
- 大気透過率が等しければ、太陽高度が高いほど直射日光による地上の水平面照度は大きくなる。
- 曇天の空は、白熱電球より色温度が高い。
- 設計用全天空照度は、快晴よりも薄曇りの方が高い。
- 直接昼光率は、直射日光による照度の影響を受ける。
- 同じ面積であれば、側窓よりも天窓の方が多く昼光を採り入れられる。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (1件)
01
正解は、「直接昼光率は、直射日光による照度の影響を受ける。」です。
この問題は、昼光照明と窓に関するものです。
昼光照明は、自然光を利用して室内を照らす手法であり、
快適性や省エネルギーに寄与します。
照度は太陽高度や天候、窓の種類・配置によって変化し、
昼光率や全天空照度などの指標は、設計時の採光性能評価に用いられます。
特に「直接昼光率」は直射日光の影響を除いた値であり、誤解しやすいので気を付けましょう。
窓の形状や位置による採光効率の違いも理解しておく必要があります。
正しいです。太陽高度が高いほど、太陽光は地表に対して垂直に近い角度で入射するため、
照度が大きくなります。大気透過率が一定であれば、太陽光の減衰も一定であり、
入射角の違いによって照度が変化します。
昼間の高高度時には、直射日光による水平面照度は最大となります。
建築設計では、季節や時間帯による太陽高度の変化を考慮した採光計画が重要です。
正しいです。曇天の空は、太陽光が雲によって拡散されることで、
青白く見える光となり、色温度は約6,000〜7,000K程度と以外と高いです。
一方、白熱電球の色温度は約2,800〜3,000Kであり、暖色系の光を放ちます。
色温度が高いほど青白く、低いほど赤みがかっています。
照明設計では、昼光と人工照明の色温度の違いを理解し、
空間の印象や作業性に配慮しましょう。
正しいです。全天空照度とは、全天からの拡散光による照度を指し、
快晴時よりも薄曇りの方が空全体が均一に明るくなるため、
照度が高くなる傾向があります。
快晴時は直射日光が強いですが、全天空照度としては空の明るさが局所的であるため、値は低くなります。
設計用全天空照度は、安定した採光条件を想定するため、
薄曇りの状態が基準とされることが多いです。
夏空は典型ですね。
不適当です。直接昼光率とは、直射日光を除いた全天空光(拡散光)による、
照度の割合を示す指標であり、直射日光の影響は含まれません。
設計上は、安定した採光性能を評価するために、
直射光を除外して算出するのが一般的です。
正しいです。天窓は、空に向かって開口しているため、
全天からの光を効率的に取り込むことができます。
側窓は、建物の外壁に設置されるため、採光角度が限定され、
周囲の建物や庇などの影響も受けやすいです。
同じ面積で比較した場合、天窓の方が昼光率が高く、室内の奥まで光が届きます。
採光設計では、窓の配置と形状による光の分布特性を考慮することが重要です。
参考になった数7
この解説の修正を提案する
前の問題(問87)へ
第51回(令和3年度(2021年)) 問題一覧
次の問題(問89)へ