建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問97 (建築物の構造概論 問98)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問97(建築物の構造概論 問98) (訂正依頼・報告はこちら)

建築生産に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 工事監理は、一般に設計者が、建築主の依頼を受けて代行する。
  • 一般競争入札は、工事内容や入札条件等を公示して行われる。
  • 金属工事は、躯体工事に分類される。
  • 建設業法では、発注者の書面による承諾のない限り、一括下請負は禁止されている。
  • 設備工事は、建築工事と別枠で契約される場合が多い。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「金属工事は、躯体工事に分類される。」です。

 

この問題は、建築生産に関するものです。

建築生産は、設計・契約・施工・監理などの工程を経て建築物を完成させる、

一連のプロセスです。

工事監理や入札方式、契約形態、施工分類などは法令や実務に基づいて行われます。

工事は躯体工事・仕上げ工事・設備工事などに分類されますが、

金属工事は、仕上げ工事に含まれます。

選択肢1. 工事監理は、一般に設計者が、建築主の依頼を受けて代行する。

正しいです。工事監理とは、設計図書通りに工事が行われているかを確認し、

品質・工程・安全などを監督する業務です。

建築士法では、設計者が建築主の依頼を受けて工事監理を行うことが一般的であり、

設計と監理を一体として契約するケースが多いです。

設計者が現場に関与することで、設計意図の反映と施工品質の確保できます。

選択肢2. 一般競争入札は、工事内容や入札条件等を公示して行われる。

正しいです。一般競争入札は、広く不特定多数の業者に対して、

工事内容・条件・入札方法などを公示し、参加を募る方式です。

公平性・透明性が高く、公共工事などで広く採用されています。

公示内容には、工事概要、参加資格、提出期限、契約条件などが含まれ、

入札者はこれに基づいて見積りを提出します。

選択肢3. 金属工事は、躯体工事に分類される。

不適当です。金属工事は、建築物の外装・内装・建具などに使用される、

金属部材の取り付けや加工を含み、

一般には仕上げ工事に分類されます。

一方、躯体工事は建物の骨組みを形成する工事であり、

鉄筋コンクリートや鉄骨などの構造体が対象です。

選択肢4. 建設業法では、発注者の書面による承諾のない限り、一括下請負は禁止されている。

正しいです。建設業法では、元請業者が工事の全部を、

他の業者に丸投げする「一括下請負」を原則禁止しており、

発注者の書面による承諾がない限り認められません。

これは、施工品質の確保や責任体制の明確化を目的としています。

一括下請負は、管理不十分やトラブルの原因となるため、

法的にも厳しく制限されています。

選択肢5. 設備工事は、建築工事と別枠で契約される場合が多い。

正しいです。設備工事(電気・給排水・空調など)は、

建築工事とは異なる専門性を持つため、別途契約されることが多いです。

設計・施工ともに専門業者が担当し、建築工事とは別の契約体系で管理されます。

特に公共工事や大規模建築では、

建築・設備・電気などが分離発注されるケースが一般的です。

参考になった数2