建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問116 (給水及び排水の管理 問117)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問116(給水及び排水の管理 問117) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物衛生法に基づく貯水槽の清掃に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 清掃終了後の消毒は、有効塩素濃度50〜100mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム溶液などの塩素剤を用いる。
  • 清掃終了後は、2回以上貯水槽内の消毒を行う。
  • 消毒終了後の水洗いと水張りは、少なくとも30分以上経過してから行う。
  • 清掃終了後の水質検査における遊離残留塩素濃度の基準値は、0.1mg/L以上である。
  • 清掃終了後の水質検査における濁度の基準値は、2度以下である。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「清掃終了後の水質検査における遊離残留塩素濃度の基準値は、0.1mg/L以上である。」です。

 この問題は、建築物衛生法に基づく貯水槽の清掃に関するものです。

建築物衛生法に基づく貯水槽清掃では、10m³超の貯水槽に対し,

年1回以上の清掃が義務づけられています。

清掃は登録業者が行い、断水・排水・洗浄・消毒・残留塩素測定・通水確認を含みます。

清掃記録の保存(3年間推奨)や水質検査(月1回以上)も重要で、

管理不備は法的責任や健康被害につながるため注意が必要です。

水質検査では、遊離残留塩素濃度の基準値は0.4mg/L以上とされており、

0.1mg/Lは最低限の目安であり、基準値ではありません。

選択肢1. 清掃終了後の消毒は、有効塩素濃度50〜100mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム溶液などの塩素剤を用いる。

正しいです。貯水槽清掃後の消毒には、

有効塩素濃度50〜100mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム溶液が標準的に使用されます。

この濃度は、槽内の壁面や底面の消毒に十分な効果を発揮し、

衛生管理上も推奨されており、厚生労働省の指針にも準拠しています。

選択肢2. 清掃終了後は、2回以上貯水槽内の消毒を行う。

正しいです。清掃後の消毒は、槽内の汚れや残留物を確実に除去するため、

複数回行うことが望ましいです。

特に衛生状態が悪い場合や長期間未清掃だった場合には、

2回以上の消毒が推奨されます。

選択肢3. 消毒終了後の水洗いと水張りは、少なくとも30分以上経過してから行う。

正しいです。消毒剤が十分に作用するためには、一定時間の接触が必要であり、

30分以上の放置時間は標準的です。

その後、水洗いと水張りを行うことで、残留塩素や異物を除去し、

安全な給水環境を確保します。

選択肢4. 清掃終了後の水質検査における遊離残留塩素濃度の基準値は、0.1mg/L以上である。

誤りです。建築物衛生法に基づく水質検査では、

遊離残留塩素濃度の基準値は0.4mg/L以上が望ましく、

最低でも0.1mg/L以上が必要です。0.1mg/Lは「最低限の許容値」であり、

「基準値」ではありません。

選択肢5. 清掃終了後の水質検査における濁度の基準値は、2度以下である。

正しいです。貯水槽清掃後の水質検査では、

濁度の基準値は2度以下と定められており、水の透明度を示す指標です。

濁度が高いと、微生物や異物の混入が疑われるため、

衛生管理上重要です。

参考になった数0