建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問117 (給水及び排水の管理 問118)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問117(給水及び排水の管理 問118) (訂正依頼・報告はこちら)
- 壁掛けシャワーの使用温度は、42°C程度である。
- 自然冷媒ヒートポンプ給湯機による湯の最高沸き上げ温度は、60°Cである。
- 総合病院における使用湯量は、100〜200L/(床・日)程度である。
- 架橋ポリエチレン管の使用温度は、95°C以下とする。
- ガス瞬間湯沸器の能力表示で1号とは、約1.74kWの加熱能力である。
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この過去問の解説 (1件)
01
不適当なのは「自然冷媒ヒートポンプ給湯機による湯の最高沸き上げ温度は、60°Cである。」です。
自然冷媒(CO₂など)のヒートポンプ給湯機は高温出湯が得意で、機種にもよりますが約80〜90°C程度まで沸き上げ可能です。60°Cに限られるとは言えません。
一般的な快適温度は約40〜42°Cです。やけど防止の観点からも妥当な目安です。
不適当です。自然冷媒、とくにCO₂ヒートポンプ(いわゆるエコキュート)は高温まで沸き上げできるのが特長で、約80〜90°Cをうたう製品が多いです。60°Cは一般的な上限ではありません。
病棟・手術部・中央材料室などの使い方で増減しますが、給湯の設計目安として100〜200L/(床・日)はよく用いられる範囲です。
架橋ポリエチレン(PEX)は連続使用温度の上限を約95°Cとしている規格・製品が一般的です。給湯配管の上限として妥当です(圧力条件も併せて確認します)。
「号数」は本来ΔT=25°Cで毎分何L加熱できるかの流量表示です(1号=1L/分)。これを熱量換算すると約1.74kWになり、数値としては矛盾しません。
ポイントは、自然冷媒HPは高温出湯が可能という特長です。
一方で、シャワー使用温度の目安(約42°C)、病院の設計用湯量のレンジ、PEXの使用温度上限(約95°C)、ガス給湯器の号数と熱量の対応はいずれも妥当です。今回のひっかけは、“自然冷媒=高温に強い”を押さえているかどうかでした。
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