建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問150 (清掃 問151)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問150(清掃 問151) (訂正依頼・報告はこちら)

繊維床材の特徴と清掃に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 事務所建築物の繊維床材のしみの多くは、親水性である。
  • アクリル素材は、耐久性に優れている。
  • スポットクリーニングは、汚れがパイルの上部にあるうちに行う。
  • ナイロン素材は、耐久性に優れている。
  • しみ取り作業は、日常清掃で行う。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは「アクリル素材は、耐久性に優れている。」です。
繊維床材(カーペット)で高い耐久性・耐摩耗性に優れるのはナイロン(ポリアミド)です。アクリルはウールに似た風合いが特長ですが、弾力回復や耐摩耗はナイロンに劣るため、重歩行エリアの床材として「耐久性に優れる」とは言えません。

選択肢1. 事務所建築物の繊維床材のしみの多くは、親水性である。

適切です。 コーヒー・お茶・清涼飲料・汗・泥水など、事務所で発生しやすい汚れは水に溶けやすい成分(親水性)が多いです。まず水や中性洗剤で対応できるケースがよくあります。

選択肢2. アクリル素材は、耐久性に優れている。

不適切です。 アクリルは軽さ・発色・ウール調の質感が利点ですが、耐摩耗性や弾性回復(踏み跡からの戻り)はナイロンほど強くありません。重歩行に「優れている」とは評価できません。

選択肢3. スポットクリーニングは、汚れがパイルの上部にあるうちに行う。

適切です。 しみは時間がたつほど繊維の奥に浸透・固定します。早めに上部で除去するのが最も効果的です。

選択肢4. ナイロン素材は、耐久性に優れている。

適切です。 ナイロンは耐摩耗性・弾性回復・強度に優れ、オフィスの重歩行エリアに広く使われます。

選択肢5. しみ取り作業は、日常清掃で行う。

適切です。 しみは見つけたらすぐ対応するのが基本です。日常巡回でのスポット対応を組み込むと再汚染や定着を防げます。

まとめ

繊維床材のポイントは次の通りです。

耐久性重視ならナイロン。 アクリルは風合い重視で、重歩行には不向きです。

しみは早期対応が肝心。 日常清掃でスポット処理を取り入れます。

事務所の汚れは親水性が多いため、水・中性洗剤から順に安全側で対処します。

以上より、「アクリル素材は、耐久性に優れている。」が最も不適当です。

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