建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問161 (清掃 問162)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問161(清掃 問162) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物内廃棄物の貯留・搬出方式に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 真空収集方式は、広域大規模開発地域に導入されている。
  • 容器方式は、コンパクタ・コンテナ方式より作業性に優れている。
  • 貯留・排出機方式は、廃棄物を圧縮・貯留し、パッカー車に自動的に積み替えて搬出する。
  • コンパクタ・コンテナ方式は、圧縮機により圧縮・貯留し、コンテナごとトラックで搬出する。
  • 容器方式は、他の方式と比較して広い設置スペースが必要になる。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは「容器方式は、コンパクタ・コンテナ方式より作業性に優れている。」です。
容器方式は、手押し台車やバケツ・回収容器で集めて仮置きし、こまめに搬出する方法です。少量・分散回収には向きますが、作業効率は高くありません。一方、コンパクタ・コンテナ方式は圧縮・貯留してまとめて搬出できるため、作業性が高い方法です。

選択肢1. 真空収集方式は、広域大規模開発地域に導入されている。

適切です。 地下配管で吸引して集約する方式で、街区規模や大規模団地・複合開発などで採用されます。建物間をまたいだ一括収集に向いています。

選択肢2. 容器方式は、コンパクタ・コンテナ方式より作業性に優れている。

不適切です。 容器方式は人手による運搬・頻回の搬出になりやすく、大量一括処理に不向きです。圧縮→貯留→まとめて搬出できるコンパクタ・コンテナ方式の方が作業性に優れます。

選択肢3. 貯留・排出機方式は、廃棄物を圧縮・貯留し、パッカー車に自動的に積み替えて搬出する。

適切です。 建物側で圧縮・一時貯留し、排出時に自動で車両へ受け渡します。搬出時の人手や時間を減らせるのが利点です。

選択肢4. コンパクタ・コンテナ方式は、圧縮機により圧縮・貯留し、コンテナごとトラックで搬出する。

適切です。 圧縮機(コンパクタ)で体積を減らし満載になったコンテナをそのまま積み替えて搬出します。大容量・高効率が特長です。

選択肢5. 容器方式は、他の方式と比較して広い設置スペースが必要になる。

不適切寄りの表現ですが、本問では最も不適当とは言い切れません。 容器方式は設備が小さくレイアウト自由度が高いため、一般に大きな専用機械スペースは要りません。ただし動線や一時保管場所の確保は必要で、運用次第で所要面積が変わります。

まとめ

方式ごとの得意分野を押さえると判断しやすいです。

容器方式:小規模・分散回収向け。作業性は高くない

コンパクタ・コンテナ方式圧縮・貯留→一括搬出高効率

貯留・排出機方式自動排出搬出作業の省力化

真空収集方式広域・大規模開発での一括吸引収集に適する。

この整理から、容器方式の作業性を“コンパクタ・コンテナ方式より上”とする記述は誤りと分かります。

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