建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問162 (清掃 問163)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問162(清掃 問163) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物内廃棄物の中間処理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 雑誌の処理方法として、切断がある。
  • 厨芥(ちゅうかい)類の処理方法として、脱水がある。
  • 生ごみの処理方法として、乾燥がある。
  • OA紙の処理方法として、梱包がある。
  • 缶類の処理方法として、圧縮がある。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは「雑誌の処理方法として、切断がある。」です。
建物内での中間処理は、資源回収へスムーズに渡すための“形を整える”作業が中心です。雑誌は結束・梱包でまとめるのが基本で、切断や破砕は再生工程の妨げや機械負荷の原因になりやすいため不向きです。

選択肢1. 雑誌の処理方法として、切断がある。

不適当です。 雑誌はひも掛け・結束や梱包でまとめて資源回収に出します。切断(シュレッダー等)は繊維長を短くして再生紙の品質を下げたり、塗工紙が機械を詰まらせたりする恐れがあり、一般には採らない方法です。

選択肢2. 厨芥(ちゅうかい)類の処理方法として、脱水がある。

適当です。 脱水機や圧搾で水分を減らし、重量と臭いを抑えることで、保管性と運搬効率が向上します。

選択肢3. 生ごみの処理方法として、乾燥がある。

適当です。 熱風・低温乾燥などで水分を飛ばし減量化と防臭を図ります。保管期間の延長にも役立ちます。

選択肢4. OA紙の処理方法として、梱包がある。

適当です。 OA紙は分別後に圧縮梱包(ベール化)すると、運搬効率が上がり、資源回収業者への引き渡しが円滑になります。機密文書は裁断→梱包とする場合もあります。

選択肢5. 缶類の処理方法として、圧縮がある。

適当です。 缶プレスで体積を大きく減らし保管スペースと輸送コストを削減します。資源回収の標準的な前処理です。

まとめ

中間処理のねらいは、減量化・減容化・衛生性の向上・資源回収のしやすさです。

紙類や缶は「まとめて運びやすく」する(梱包・圧縮)。

生ごみ・厨芥は「水分を抜いて」扱いやすくする(脱水・乾燥)。

雑誌は切断せず結束が基本で、資源としての品質と引き渡しのしやすさを優先します。
この考え方で見ると、雑誌に切断を当てる記述が不適当だと分かります。

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