建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問166 (ねずみ、昆虫等の防除 問167)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問166(ねずみ、昆虫等の防除 問167) (訂正依頼・報告はこちら)

蚊の主要な発生源や生態に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • コガタアカイエカは、水田や湿地等の水域に発生する。
  • ヒトスジシマカは、小型の人工容器や雨水ますに発生する。
  • アカイエカは、地下の浄化槽や湧水槽に発生する。
  • チカイエカは、最初の産卵を無吸血で行うことができる。
  • アカイエカは、夜間吸血性を示す。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは「アカイエカは、地下の浄化槽や湧水槽に発生する。」です。
アカイエカは屋外の比較的汚れた水たまりや側溝などで発生しやすい種類です。地下施設での発生はチカイエカが代表的であり、記述の対象がずれています。

選択肢1. コガタアカイエカは、水田や湿地等の水域に発生する。

適切です。 コガタアカイエカは水田・用水路・湿地などの広い静かな水面を好みます。日本脳炎の媒介蚊として知られ、田園地帯で多発します。

選択肢2. ヒトスジシマカは、小型の人工容器や雨水ますに発生する。

適切です。 ヒトスジシマカは小さなたまり水(植木鉢の受け皿、古タイヤ、バケツ、雨水ます等)でよく発生します。都市部の身近な容器が主な発生源です。

選択肢3. アカイエカは、地下の浄化槽や湧水槽に発生する。

不適切です。 アカイエカは屋外の停滞水や汚水が混じる水域で発生しがちです。地下空間や密閉された貯水槽・浄化槽など地下施設での主役はチカイエカであり、この記述は適合しません。

選択肢4. チカイエカは、最初の産卵を無吸血で行うことができる。

適切です。 チカイエカは無吸血産卵(自家生殖能・自家生殖型)の性質があり、最初の産卵を吸血なしで行えることで知られます。地下環境でも個体群を維持しやすい理由の一つです。

選択肢5. アカイエカは、夜間吸血性を示す。

適切です。 アカイエカは夜行性で、夕方から夜間に吸血活動が活発になります。

まとめ

蚊の発生源は種類ごとに特徴があります。

コガタアカイエカ=水田など広い静水域。

ヒトスジシマカ=小型容器のたまり水。

アカイエカ=屋外の汚れた停滞水、夜間に吸血。

チカイエカ=地下施設で発生、無吸血で初回産卵可。

この整理から、地下施設をアカイエカの主要発生場所とした記述が不適当だと分かります。

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