建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問167 (ねずみ、昆虫等の防除 問168)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問167(ねずみ、昆虫等の防除 問168) (訂正依頼・報告はこちら)

ゴキブリの生態に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • ゴキブリの活動場所における排泄物による汚れのことを、ローチスポットという。
  • 日本に生息するゴキブリの多くの種類は、屋外で生活している。
  • ゴキブリには一定の潜み場所があり、日中はほとんどその場所に潜伏している。
  • 日本に生息するゴキブリには、卵から成虫までに1年以上を要する種がいる。
  • ゴキブリの食性は、発育段階によって変化する。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは「ゴキブリの食性は、発育段階によって変化する。」です。
ゴキブリは幼虫(若虫)から成虫まで基本的に雑食で、でんぷん・油脂・たんぱく質・有機残さなど同じようなものを食べます。粒の大きさや水分の取り方に違いが出ることはありますが、発育段階で食べ物の種類そのものが大きく変わるわけではありません

選択肢1. ゴキブリの活動場所における排泄物による汚れのことを、ローチスポットという。

適切です。 壁や巾木、家電の裏などに黒い点状・筋状のふん汚れや吐出物が見られ、潜伏場所や通り道の手掛かりになります。

選択肢2. 日本に生息するゴキブリの多くの種類は、屋外で生活している。

適切です。 日本には多くの種類がいて、屋外の落ち葉や倒木下などで暮らす種が多数です。室内で問題になるのはチャバネ・クロゴキブリなど一部です。

選択肢3. ゴキブリには一定の潜み場所があり、日中はほとんどその場所に潜伏している。

適切です。 ゴキブリは夜行性で、隙間・機器裏・配管まわりなど**決まった潜伏場所(ハーバリッジ)**に集まる習性があります。

選択肢4. 日本に生息するゴキブリには、卵から成虫までに1年以上を要する種がいる。

適切です。 種や温湿度条件によって発育期間は大きく変わり低温環境下では1年を超えることもあります(屋外性や大型種で長くなりがちです)。

選択肢5. ゴキブリの食性は、発育段階によって変化する。

不適切です。 幼虫期も成虫期も雑食で、食品残さ・でんぷん質・油脂・動植物質などを幅広く食べます。発育段階で食性が大きく切り替わるとは言えません。

まとめ

ゴキブリ対策では、

潜伏場所(ハーバリッジ)を突き止める(ローチスポットが手掛かり)。

夜行性・雑食という共通性を踏まえて餌源・水・隙間を減らす。

屋外性の種が多いことも理解し、建物外周の環境管理を行う。
この整理から、食性が発育段階で変わるとする記述が不適当と分かります。

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