建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第52回(令和4年度(2022年))
問66 (空気環境の調整 問66)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第52回(令和4年度(2022年)) 問66(空気環境の調整 問66) (訂正依頼・報告はこちら)

蒸気圧縮冷凍サイクルに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 凝縮器により冷媒が液化する。
  • 圧縮機により冷媒の比エンタルピーが増加する。
  • 膨張弁により冷媒の圧力が低下する。
  • 蒸発器により冷媒がガス化する。
  • 冷凍サイクルでは凝縮器、圧縮機、膨張弁、蒸発器の順に冷媒が循環する。

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この過去問の解説 (1件)

01

「冷凍サイクルでは凝縮器、圧縮機、膨張弁、蒸発器の順に冷媒が循環する。」が不適当です。
蒸気圧縮冷凍サイクルの基本の流れは、圧縮機→凝縮器→膨張弁→蒸発器→圧縮機です。提示の順番は最初と途中が入れ替わっており、サイクルの理解がずれています。

選択肢1. 凝縮器により冷媒が液化する。

適当です。 圧縮機で高温高圧になった冷媒ガスは凝縮器で放熱し、液化します。

選択肢2. 圧縮機により冷媒の比エンタルピーが増加する。

適当です。 圧縮機は外部から仕事を与えて冷媒を圧縮するため、比エンタルピーは増加します(温度・圧力も上がります)。

選択肢3. 膨張弁により冷媒の圧力が低下する。

適当です。 膨張弁では絞り膨張が起こり、圧力が低下します(理想的には等エンタルピー変化に近い振る舞いです)。

選択肢4. 蒸発器により冷媒がガス化する。

適当です。 蒸発器では周囲から熱を奪って冷媒が蒸発気化)し、低温の冷熱を作ります。

選択肢5. 冷凍サイクルでは凝縮器、圧縮機、膨張弁、蒸発器の順に冷媒が循環する。

不適当です。 正しい順序は圧縮機→凝縮器→膨張弁→蒸発器です。提示の順番では圧縮機と凝縮器の位置関係が誤りで、サイクルの流れに合いません。

まとめ

蒸気圧縮冷凍サイクルの要点は、
圧縮機(加圧・昇温)→凝縮器(放熱・液化)→膨張弁(減圧)→蒸発器(吸熱・気化)という一方向の循環です。
この流れを覚えておくと、各機器で温度・圧力・相状態・エンタルピーがどう変わるかを整理しやすくなります。

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