建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第52回(令和4年度(2022年))
問76 (空気環境の調整 問76)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第52回(令和4年度(2022年)) 問76(空気環境の調整 問76) (訂正依頼・報告はこちら)

空気調和設備に用いられる配管の種類とそれに使用する温度又は圧力との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
  • 冷却水配管 ―――― 20〜40°C
  • 高温水配管 ―――― 80〜90°C
  • 冷水配管 ――――― 5〜10°C
  • 低圧蒸気配管 ――― 0.01〜0.05MPa
  • 高圧蒸気配管 ――― 0.1〜1MPa

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この過去問の解説 (1件)

01

高温水配管――80〜90°Cが不適当です。
「高温水」は一般に100°C以上の温水を指します。80〜90°Cは通常の温水の範囲であり、「高温水配管」との組合せが合いません。他の組合せは、空調設備でよく用いられる目安に合います。

選択肢1. 冷却水配管 ―――― 20〜40°C

妥当です。 冷却塔と冷凍機の凝縮器を結ぶ冷却水は、設計上送り約30〜32°C/戻り約35〜37°Cが多いです。提示範囲20〜40°Cは広めですが、この実運用域を含んでおり大きくは外れません。

選択肢2. 高温水配管 ―――― 80〜90°C

不適当です。 高温水は100°C以上を想定する用語です。80〜90°Cは一般の温水で、用語と温度範囲の対応がずれています。

選択肢3. 冷水配管 ――――― 5〜10°C

妥当です。 冷房用冷水は供給5〜7°C、戻り12〜14°Cが代表例で、配管内温度として5〜10°Cは現場感に合います。

選択肢4. 低圧蒸気配管 ――― 0.01〜0.05MPa

妥当です。 低圧蒸気は表圧0.1MPa未満が目安で、この範囲は低圧域に収まります。加湿や一部加熱に使われます。

選択肢5. 高圧蒸気配管 ――― 0.1〜1MPa

妥当です。 0.1MPa以上は高圧域として扱われ、設備用途によりこの範囲で運用されます。

まとめ

用語とレンジの対応を押さえると判断しやすいです。

高温水=100°C以上が基本の考え方です。

冷水=約5〜10°C、冷却水=約30〜35°Cが中心。

蒸気は0.1MPa未満が低圧、0.1MPa以上が高圧
この基準から、高温水配管――80〜90°Cだけが不適当となります。

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