建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第52回(令和4年度(2022年))
問85 (空気環境の調整 問85)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第52回(令和4年度(2022年)) 問85(空気環境の調整 問85) (訂正依頼・報告はこちら)

音圧レベル80dBの音源室と面積10m2、音響透過損失20dBの隔壁で仕切られた、等価吸音面積(吸音力)が20m2の受音室の平均音圧レベルとして、最も近いものは次のうちどれか。
問題文の画像
  • 50dB
  • 54dB
  • 57dB
  • 60dB
  • 63dB

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、建築音響の透過損失と受音室の音圧レベルを求める計算になります。

解くためのポイントを整理しながら、最も近い音圧レベルを求めましょう。

 

解き方のポイント

受音室の音圧レベル L₂は、問題文の公式を使って計算できます。

 

L₂=L₁‐TL‐10ⅼog10×A2÷Sw

 

L₁=80dB(音楽室の音圧レベル)

TL=20dB(音響透過損失)

Sw=10㎡(隔壁の面積)

A2=20㎡(等価吸音面積)

 

L₂=L₁(80)‐TL(20)‐10ⅼog10×A2(20)÷Sw(10)

L₂=60‐10ⅼog10

L₂=60‐10 × 0.3

L₂=60‐3

L₂=57

 

正しい選択肢は 「57dB」 です。

選択肢1. 50dB

計算により最も近い数字ではありません。

選択肢2. 54dB

計算により最も近い数字ではありません。

選択肢3. 57dB

計算により最も近い数字となります。

選択肢4. 60dB

計算により最も近い数字ではありません。

選択肢5. 63dB

計算により誤り

まとめ

音圧レベルの計算公式を覚えましょう
 これは、受音室の音圧レベルを求めるときに必須の公式です。

 

音響透過損失(TL)は「音の減衰」
壁や仕切りがあると、音は減衰します。その減衰の値が「透過損失 TL」です。

 

吸音面積(A)が大きいと、音は小さくなります
部屋の中で音が吸収されるほど、受音室の音圧レベルは低くなります。

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