建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第53回(令和5年度(2023年))
問146 (清掃 問146)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第53回(令和5年度(2023年)) 問146(清掃 問146) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物清掃の品質評価に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 品質評価は、利用者の立場に立って実施する。
  • 建築物清掃の実施結果を点検し、建築物利用者の要求品質と実際の品質とのギャップを修正する。
  • 仕様書に基づき、適正な作業計画に従って業務が適切に遂行されているか点検する。
  • 清掃の品質は、組織品質と作業品質から構成される。
  • 品質評価項目のうち資機材管理は、組織品質の事業所管理品質に含まれる。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「品質評価項目のうち資機材管理は、組織品質の事業所管理品質に含まれる。」です。

 

この問題は、建築物清掃における品質評価の基本的な視点と構成要素に関するものです。

利用者の視点に立った評価の重要性、実施結果の点検と改善、

仕様に基づく業務遂行の確認、資機材管理の組織品質への分類などの視点が重要です。

ビルメンテナンスにおいては、単なる作業の出来栄えだけでなく、

体制・工程・環境全体を含めた「清掃品質の全体像」を把握することが、

管理技術者に求められる資質となります。

選択肢1. 品質評価は、利用者の立場に立って実施する。

正しいです。清掃の評価は清掃者側の主観ではなく、建物利用者の視点を重視して行うべきです。

実際の利用感や満足度を反映する評価が求められます。気をつけましょう。

 

 

選択肢2. 建築物清掃の実施結果を点検し、建築物利用者の要求品質と実際の品質とのギャップを修正する。

正しいです。清掃業務では、品質の継続的改善が重要であり、

利用者の期待とのズレを把握して改善することで品質向上につながります。

また、PDCAサイクルに基づく品質改善が求められています。

オフィスビルで「トイレの鏡が曇っている」との声があった時、

点検結果をもとに清掃頻度と資材を変更して、満足度が向上しました。

選択肢3. 仕様書に基づき、適正な作業計画に従って業務が適切に遂行されているか点検する。

正しいです。仕様書と作業計画に基づく点検は、品質の維持管理に不可欠であり、

現場の清掃が契約内容に合致しているか確認することが求められます。

仕様書は契約の根拠であり、作業の妥当性を判断する基準です。

仕様書に「毎日床洗浄」と記載があったが、実施されていなかったため、

契約不履行として是正指導されたケースもあります。

 

 

選択肢4. 清掃の品質は、組織品質と作業品質から構成される。

正しいです。 清掃の品質は、「組織品質」と「作業品質」の2つの側面から構成されます。

組織品質は、管理体制や教育制度などの基盤を指し、

作業品質は、実際の清掃技術や成果を指します。

両者が連携することで、安定した高品質な清掃サービスが実現されます。

 

 

選択肢5. 品質評価項目のうち資機材管理は、組織品質の事業所管理品質に含まれる。

不適当です。資機材管理は、清掃作業の効率や安全性に直結するため、

「作業品質」に含まれる評価項目です。

「事業所管理品質」は、組織体制や業務運営の管理面を指し、

資機材の具体的な取り扱いや保管方法などの現場実務とは区別されます。

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