建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第53回(令和5年度(2023年))
問154 (清掃 問154)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第53回(令和5年度(2023年)) 問154(清掃 問154) (訂正依頼・報告はこちら)
- 木質床材は、無垢(むく)の単層フローリングと、合板を台板とした複合フローリングに分けられる。
- 体育館の床板の剥離による負傷事故防止として、日常清掃の水拭きの禁止が文部科学省から通知された。
- 体育館のシール加工には、ポリウレタン樹脂が多く使われている。
- シールされていない杉材は、多孔質の特徴を有することから、油性の保護剤でシールする。
- 一般的に針葉樹の床材は、広葉樹の床材に比べ、木質が硬い。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (1件)
01
正解は「一般的に針葉樹の床材は、広葉樹の床材に比べ、木質が硬い。」です。
この問題は、木質床材の分類や性質、清掃・保護管理に関する実務的知識に関するものです。
針葉樹は一般に広葉樹より木質が柔らかいです。
ビル管理士は、材質特性に基づく適切な清掃や保護処理を理解し、
安全性・美観・耐久性を確保する必要があります。
特に体育施設では事故防止の観点から、保護加工や清掃方法の選定が重要です。
正しいです。木質床材は大きく「無垢材」と「複合材」に分類されます。
無垢フローリングは天然木を一枚板として使用しており、
自然な質感と調湿効果がありますが、乾燥が不十分だと重量が重く、設置後寸法が変化することがあります。
一方、複合フローリングは合板やMDFなどを基材とし、
表面に薄い天然木などを貼り合わせた構造で、
寸法安定性が高いです。建築用途によって使い分けられます。
正しいです。体育館などの床は滑りやすさと安全性が求められます。
水拭き清掃はシールの剥離や床材の膨張・収縮を招き、
表面の割れや浮き上がりの原因となります。
転倒事故が起こる可能性があるため、文科省は水拭き清掃の禁止を通知しています。
清掃はダストモップで行いましょう。
水拭き雑巾がけは罰ゲームっぽく、昭和の遺物です。
正しいです。ポリウレタン樹脂は耐摩耗性、耐水性、弾力性に優れ、
体育館や多目的ホールなどの木質床材によく使用されます。
表面の保護だけでなく、ボールのバウンド性能や滑り抵抗にも影響します。
シール材として非常に信頼性が高く、近年主流となっています。
バスケットボールはボールのバウンド性能、剣道では滑り抵抗が重要な指標です。
正しいです。杉材は柔らかくて吸湿性が高い多孔質の木材であり、
放置すると汚れや水分を吸い込みやすいです。
そのため、表面に油性保護剤(例:オイルフィニッシュやワックス)を塗布することで、
水分や汚れから保護して、耐久性や美観を維持する方法が取られています。
環境配慮型の自然塗料も近年利用されています。
誤りです。一般的に広葉樹の方が木質が硬く、耐摩耗性に優れています。
たとえば、ナラやカバなどの広葉樹は重くて硬く、フローリング材やウッドデッキ材に適しています。
一方、スギやヒノキ(マツ科)などの針葉樹は軽くて柔らかく、キズが付きやすいです。
スギは日本固有種で、樹高が高く成長が早いため、木材供給に重要です。
ヒノキは芳香があり、神社仏閣建築にも重宝されるほど耐久性が高い高級材です。
イメージとは逆ですので注意しましょう。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
前の問題(問153)へ
第53回(令和5年度(2023年)) 問題一覧
次の問題(問155)へ