建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第53回(令和5年度(2023年))
問153 (清掃 問153)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第53回(令和5年度(2023年)) 問153(清掃 問153) (訂正依頼・報告はこちら)
- ポリプロピレン素材は、復元力に乏しい。
- ウール素材に付着した汚れはしみになりやすいので、できるだけ早めに対応する。
- カーペットのほつれは、施工初期にカットすればよい。
- 建築物内で使用されているカーペット全体の調和を保つため、どの場所も真空掃除機により同じ頻度で作業を行う。
- パイル奥の汚れを除去するために、シャンプークリーニングを行う。
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この過去問の解説 (1件)
01
正解は、「建築物内で使用されているカーペット全体の調和を保つため、
どの場所も真空掃除機により同じ頻度で作業を行う。」です。
この問題は、繊維床材、特にカーペットの材質特性と適切な維持管理方法に関するものです。
すべての場所を同じ頻度で清掃するという一律対応は、
現実的ではなく不適当です。
例えばエントランスや廊下などの通行量が多い場所は清掃頻度を高くし、
執務室内や倉庫などは少なくするなど、
汚れの状況に応じたメリハリのある対応が求められます。
また繊維素材の特性(吸水性・復元性)や適切な初期対応、メンテナンス手法(シャンプー法)は、
実務でも重要な判断基準です。
正しいです。ポリプロピレンは軽量で安価な反面、繊維が潰れると元に戻りにくく、
弾力性に欠ける傾向があります。
商業施設の安価なカーペットにポリプロピレン素材を使用すると、
通行量の多い通路でパイルが潰れたまま戻らず、
見た目の劣化が早期に進行したケースもあります。
正しいです。ウールは吸湿性が高いため、
汚れが浸透しやすく、放置するとシミになる可能性が高いです。
ホテルの客室でウールカーペットにコーヒーをこぼしてしまいましたが、
即座に吸水・中性洗剤で処理したことでシミにならずに済みました。
床材ではないですが、ウールのスーツに差していたボールペンのインクが付着し放置してしまい、
シミになったこともあります。
正しいです。施工時に発生するパイルのほつれは、
無理に引っ張らずカットすることで拡大を防止できます。
オフィスのカーペット施工後、パイルの飛び出しを無理に引っ張った結果、
ほつれが拡大してしまいましい、以後ハサミで丁寧にカットするよう指導しています。
カーペットは編み物なので、引っ張るとどんどん抜けていきます。
気をつけましょう。
不適当です。 清掃頻度は使用頻度や汚れの程度に応じて差をつけるのが適切です。
同じ頻度で清掃するのは非効率かつ不合理です。
特に汚れのひどいところを浅いところに合わせると、大変なことになります。
ビル全体で週1回の一律清掃を実施していたところ、
エントランスの汚れが目立ち苦情が発生したケースもあります。
正しいです。泡立てた洗剤で汚れを浮かせ、吸引や乾拭きで取り除くシャンプー法は、
繊維奥の汚れに効果があります。
どんな洗剤でも「泡立て」→「放置」→「汚れを浮かす」→「吸引」の手順は基本です。
カーペットでも有効です。清潔感も回復します。
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