建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第53回(令和5年度(2023年))
問156 (清掃 問156)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第53回(令和5年度(2023年)) 問156(清掃 問156) (訂正依頼・報告はこちら)
- 自動窓拭き機は、人が作業するのに比べ天候状況に左右されにくく計画的に作業を実施しやすい。
- 石材や陶磁器タイルの壁面は、数年に1回の頻度で洗浄を行う。
- ロープ高所作業を行う場合、ライフラインの設置が努力義務となっている。
- 金属材の洗浄は、汚れが比較的軽微で固着が進まないうちに、中性洗剤や専用洗剤を用いてスポンジ又はウエスで拭き取る。
- 窓ガラスの洗浄は、水やガラス専用洗剤を用いて洗い、スクイジーでかき取る。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (1件)
01
正解は、「ロープ高所作業を行う場合、ライフラインの設置が努力義務となっている。」です。
この問題は外装清掃に関する安全対策や作業方法に関するものです、
「ライフラインの設置が努力義務」は誤りであり、実際は義務として定められています。
高所作業では墜落防止措置が法令で厳しく義務づけられており、
作業者の安全確保が最優先です。
ビル管理士は、清掃内容だけでなく、作業環境の安全性を確保する責任を負っており、
労働安全衛生規則を理解し、実務において確実に反映させる知識と対応力が不可欠です。
正しいです。自動窓拭き機は建物に設置されたレールやワイヤーを使って、
機械的にガラスを清掃するシステムであり、
人間の作業に比べて風速などの影響を受けません。
これにより、天候に左右されず、スケジュール通りの計画清掃が可能となります。
高層オフィスビルでは自動窓拭き機を導入して、
雨天時でも風速が一定以下であれば稼働可能なため、
年間清掃スケジュールが安定し、外注コストも削減できました。
正しいです。石材やタイル壁面は雨風、排気ガス、粉じんなどで徐々に汚れるため、
外装の美観と素材保護のために数年に1回の定期洗浄が推奨されています。
高圧洗浄や専用洗剤が用いられることが多く、長期的な建物維持に重要な作業です。
駅前の商業施設で、外壁のタイルに排気ガスの黒ずみが蓄積したため、
3年に1度の高圧洗浄で美観を維持し、建物の資産価値を保っている事例があります。
不適当です。ライフライン(墜落防止用安全装置)の設置は、努力義務ではなく「義務」です。
高所作業においては労働安全衛生法に基づき、
安全帯やロープの適切な使用が求められますが、
不適切な装備は墜落事故の原因となり、重大な法令違反にもなります。
ビルの外壁清掃中、ライフライン未設置の作業員が墜落事故を起こし、
労働基準監督署から安全衛生法違反として指導を受けた事例もあります。
正しいです。金属外装材は汚れが長期間放置されると酸化や腐食が進みやすく、
見た目だけでなく耐久性にも影響します。
そのため、汚れが軽度なうちに柔らかい素材(ウエスやスポンジ)と、
中性または素材専用の洗剤を使って清掃するのが基本です。
外壁に使用されたアルミパネルに水垢が付着したため、
中性洗剤とマイクロファイバークロスで早期に除去することで、
腐食や変色を防止できました。
正しいです。窓ガラス清掃では、まず水やガラス専用洗剤を使って汚れを浮かせ、
スクイジーで水分を切る手法が一般的です。
筋が残りにくく、美観を損ねません。
スクイジーはプロの現場でも標準装備されている重要な清掃道具です。
ホテルの客室窓の清掃で。洗剤で汚れを浮かせた後、スクイジーで水分を除去することで、
拭き跡が残らず透明感のある仕上がりになりました。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
前の問題(問155)へ
第53回(令和5年度(2023年)) 問題一覧
次の問題(問157)へ