建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第53回(令和5年度(2023年))
問160 (清掃 問160)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第53回(令和5年度(2023年)) 問160(清掃 問160) (訂正依頼・報告はこちら)

廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下「廃棄物処理法」という。)第1条の目的に規定されている項目として、該当しないものは次のうちどれか。
  • 生活環境の保全
  • 廃棄物の排出抑制
  • 廃棄物の適正処理
  • 公衆衛生の向上
  • 地球環境の保全

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「地球環境の保全」です。

 

この問題は、環境関連法の目的に関するものです。

廃棄物処理法第1条の目的は、主に国民の生活環境の保全、公衆衛生の向上、

廃棄物の適正処理や排出抑制にあります。

これらは直接的に国民の健康と地域社会の衛生環境に関わる項目です。

一方、「地球環境の保全」は、より広い視点をもつ循環型社会形成推進基本法に定められており、

廃棄物処理法の目的としては明示されていません。

このように、法の目的を他の環境関連法と区別して理解することが重要です。

選択肢1. 生活環境の保全

正しいです。廃棄物処理法の目的には、「生活環境の保全」が明記されており、

ごみの適正な管理を通じて地域住民の環境を守ることが狙いです。

住宅地で不法投棄されたごみが悪臭や害虫の原因となり。市が撤去し、

地域住民の生活環境を守るために監視体制を強化しました。

 

選択肢2. 廃棄物の排出抑制

正しいです。法の目的には、廃棄物の「発生の抑制」も含まれます。

廃棄物を出さない、または減らすことが第一に求められます。

自治体がレジ袋の有料化を導入し、使い捨てプラスチックの排出量が減少し、

廃棄物の発生抑制に成功しました。

 

 

選択肢3. 廃棄物の適正処理

正しいです。法の中心的目的の一つです。

収集・運搬・処分までを適切に行い、環境汚染を防ぐことが強調されています。

事業所が産業廃棄物を無許可業者に委託し、違法投棄が発覚しました。

以後、許可業者による収集・処分を徹底し、法令遵守を強化しています。

 

 

選択肢4. 公衆衛生の向上

正しいです。適切な廃棄物処理を通じて、病害虫の発生や悪臭を防ぎ、

国民の健康を守ることが含まれています。

夏季にごみ収集が遅れたことでハエや悪臭が発生しました。

収集頻度を見直し、衛生環境が改善されました。

選択肢5. 地球環境の保全

誤りです。この文言は、循環型社会形成推進基本法など別の法律の目的に含まれます

廃棄物処理法自体の目的には明示されていません。

CO₂排出削減や生物多様性保護など、地球規模の環境保全は、

「循環型社会形成推進基本法」など他の法律の目的であり、

廃棄物処理法では直接的に規定されていません。

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