建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第53回(令和5年度(2023年))
問171 (ねずみ、昆虫等の防除 問171)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第53回(令和5年度(2023年)) 問171(ねずみ、昆虫等の防除 問171) (訂正依頼・報告はこちら)
- イエヒメアリの防除には、食毒剤が有効である。
- トコジラミは、ピレスロイド剤に対する抵抗性を示す集団が報告されている。
- ツマアカスズメバチは、特定外来生物に指定されている。
- ユスリカ類の建築物への侵入を抑制するために、電撃殺虫機を窓や出入口の近くに設置 する。
- ヤケヒョウヒダニは、自由生活性のダニである。
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この過去問の解説 (1件)
01
正解は、「ユスリカ類の建築物への侵入を抑制するために、電撃殺虫機を窓や出入口の近くに設置する。」です。
この問題は、建築物内で見られる様々な衛生害虫とその防除手段、分類上の性質に関するものです。
誤った分類により防除手段を誤るリスクがあるため、
分類学的知識と実務経験の両方が求められます。
また、トコジラミの薬剤抵抗性、外来種の指定など、
近年の動向にも対応できる知識が求められています。
現場での実践に直結する内容が多く、重要です。
正しいです。巣内のアリに毒餌を持ち帰らせることで全滅させる「ドミノ効果」により、
高い駆除効果を発揮します。
台所や食品庫で発生した場合、ベイト剤(毒餌)を設置すると、
働きアリが巣に持ち帰り、女王アリや幼虫も駆除できます。
設置場所はアリの通り道に沿って複数箇所にして、
清掃と併用します。
正しいです。トコジラミは、ピレスロイド剤に対する抵抗性を示す、
「スーパートコジラミ」が報告されています。
薬剤選定には注意が必要です。
ホテルやマンションで市販の殺虫剤が効かず、専門業者による熱処理や
非ピレスロイド系薬剤が必要になるケースは多数あります。
荷物や家具の持ち込み時のチェックも予防策として有効です。
正しいです。ツマアカスズメバチは、特定外来生物に指定されています。
日本国内の在来生態系や人への危険性が指摘され、外来生物法で管理対象です。
外来生物法により、飼育・運搬・放出が禁止されています。
長崎県対馬市で定着し、養蜂業への被害や人への刺傷事故が報告されています。
発見時は自治体や環境省に報告し、
巣の駆除は専門業者に依頼して、個人での対応は避けましょう。
誤りです。ユスリカ類は光に誘引される性質があるため、
電撃殺虫機を窓や出入口付近に設置すると、
かえって屋外から誘引して侵入を助長する恐れがあります。
侵入抑制には、光源の位置や遮断対策が重要であり、
設置場所には十分な配慮が必要です。
正しいです。ヤケヒョウヒダニは自由生活性のダニであり、
宿主に寄生せず、環境中で単独に生息します。
主に人のフケやアカなどを餌とし、家庭内の寝具やカーペットなどに多く見られます。
アレルゲンとしても知られ、衛生管理上の注意が必要です。
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