建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第53回(令和5年度(2023年))
問170 (ねずみ、昆虫等の防除 問170)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第53回(令和5年度(2023年)) 問170(ねずみ、昆虫等の防除 問170) (訂正依頼・報告はこちら)
- ヒメイエバエは、主に鶏舎での発生が問題となる。
- ニクバエ類は、卵ではなく幼虫を生む卵胎生のハエである。
- イエバエは、各地でピレスロイド剤に対する抵抗性を獲得している。
- ノミバエ類などのコバエでは、走光性を示す種類が多い。
- 建築物内で発生するチョウバエ類は、ヒトから吸血することがある。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (1件)
01
正解は、「建築物内で発生するチョウバエ類は、ヒトから吸血することがある。」です。
この問題は、ハエ類の生態的特徴と防除上の実務的知識に関するものです。
建築物衛生管理においては「発生源の特定」「薬剤選定」「誤認防止」が重要です。
チョウバエのように誤解されやすい害虫は、吸血性がないにもかかわらず、
不安を煽る誤情報が流布されがちです。
一方、薬剤抵抗性のあるイエバエや、卵胎生のニクバエなどは、
異物混入や衛生リスクの観点から現場対応が求められるため、
種類ごとの行動特性と発生環境を把握したうえで、
科学的かつ実践的な防除策を講じることが重要です。
正しいです。ヒメイエバエは、主に鶏舎での発生が問題となります。
鶏糞などの有機物に産卵し繁殖するため、
畜産施設での大量発生が報告されています。
開放型鶏舎での大量発生が社会問題化することもあります。
正しいです。ニクバエ類は、卵ではなく幼虫を生む卵胎生のハエです。
その場ですぐ活動できる幼虫を産み、腐敗物や排泄物から繁殖しますので、
効率的な生殖様式です。
食肉加工施設で、搬入された肉に幼虫が混入する異物事故の事例があります。
正しいです。イエバエは、各地でピレスロイド剤に対する抵抗性があり、
防除の難しさが増しています。
養鶏場でピレスロイド剤を繰り返し使用した結果、
薬剤が効かなくなり、別系統の殺虫剤への切り替えが必要となった事例があります。
正しいです。ノミバエ類などのコバエでは、走光性を示す種類が多いです。
光に引き寄せられる性質があるため、光を利用したトラップでの防除に適しています。
食品工場で、夜間に照明に集まるノミバエを捕獲するために、
UVライト式捕虫器を設置して、効果がありました。
誤りです。チョウバエは下水や排水溝に発生しますが、ヒトを刺したり吸血することはありません。
参考になった数4
この解説の修正を提案する
前の問題(問169)へ
第53回(令和5年度(2023年)) 問題一覧
次の問題(問171)へ