二級ボイラー技士の過去問
平成27年4月公表
ボイラーの構造に関する知識 問10

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問題

二級ボイラー技士試験 平成27年4月公表 ボイラーの構造に関する知識 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

暖房用鋳鉄製蒸気ボイラーにハートフォード式連結法により返り管を取り付ける目的は、次のうちどれか。
  • 蒸気圧力の異常な昇圧を防止する。
  • 熱伝達率を向上させる。
  • 不純物のボイラーへの混入を防止する。
  • 低水位事故を防止する。
  • 燃焼効率を向上させる。

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この過去問の解説 (3件)

01

暖房用鋳鉄製蒸気ボイラーでは、暖房配管が空となり、ボイラーが低水位事故へとなることを防ぐため、安全低水面までボイラー水が残るよう返り菅が接続されています。この接続方法をハードフォート式連結法といいます。この方法では、ボイラー底部と蒸気菅を配管で接続し、この配管の安全低水面に返り菅が接続され、ボイラー水を確保しています。

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02

正解は「低水位事故を防止する。」です。

選択肢1. 蒸気圧力の異常な昇圧を防止する。

誤っています。
蒸気圧力の異常な昇圧を防止しません。蒸気圧力の異常な昇圧を防止するのは、減圧弁です。

選択肢2. 熱伝達率を向上させる。

誤っています。
熱伝達率を向上させません。

選択肢3. 不純物のボイラーへの混入を防止する。

誤っています。
不純物のボイラーへの混入を防止しません。

選択肢4. 低水位事故を防止する。

正解です。
低水位事故を防止するために返り管を取り付けます。返り管の取り付け位置は、安全低水面以下150mm以内の高さになります。

選択肢5. 燃焼効率を向上させる。

誤っています。
燃焼効率を向上させる為ではありません。
燃焼効率を向上させるにはいろいろな方法がありますが、例えば、給水加熱器があります。

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03

暖房用鋳鉄製蒸気ボイラーにハートフォード式連結法により返り管を取り付ける目的は、低水位事故を防止するためです。

ボイラーに直接給水管を取り付け、給水逆止弁が故障した場合、水位が低下し、ボイラーを損傷させる恐れがあります。ハートフォード式連結方式で返り管を取り付けることで、ボイラー水位が安全低水位以下にならないため、ボイラーを損傷させる恐れがなくなります。

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