二級ボイラー技士の過去問
平成27年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問5
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問題
二級ボイラー技士試験 平成27年10月公表 ボイラーの構造に関する知識 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーに使用する計測器について、誤っているものは次のうちどれか。
- 面積式流量計は、垂直に置かれたテーパ管内のフロートが流量の変化に応じて上下に移動し、テーパ管とフロート間の環状面積が流量に比例することを利用している。
- 差圧式流量計は、流体が流れている管の中に絞りを挿入すると、入口と出口との間に流量に比例する圧力差が生じることを利用している。
- 容積式流量計は、だ円形のケーシングの中でだ円形歯車を2個組み合わせ、これを流体の流れによって回転させると、流量が歯車の回転数に比例することを利用している。
- 平形反射式水面計は、ガラスの前面から見ると水部は光線が通って黒色に見え、蒸気部は反射されて白色に光って見える。
- U字管式通風計は、計測する場所の空気又はガスの圧力と大気圧との差圧を水柱で示す。
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この過去問の解説 (3件)
01
2.誤っています。差圧式流量計は流体が流れている管の中に絞りを挿入すると、入口と出口との間に流量の二乗に比例する圧力差が生じることを利用して、流量を読み取っています。
3. 正しいです。容積式(オーバル)流量計は楕円形のケーシング内を楕円形の歯車二つが占めており、その回転数が流量と比例することを利用しています。
4. 正しいです。平形反射式水面計は、ガラスに反射溝を刻んでおり、気体部(蒸気部)は反射されて白色に光って見え、液体部(水部)は光線がそのまま通って黒色に見えることを利用している水面計です。
5. 正しいです。U字菅式通風計は、計測する場所の空気又はガスの圧力と、他の箇所の圧力(大気圧など)との差を、U字菅内の水柱で示しています。
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02
設問は、ボイラに使用する計測器について問われています。
以下に、各選択肢について説明します。
1. 面積式流量計は、垂直に置かれたテーパ管内のフロートが流量の変化に応じて上下に移動し、テーパ管とフロート間の環状面積(管の内側とフロートの外側の隙間の面積)が、流量に比例することを利用しています。
2.差圧式流量計は、流体が流れている管の中に絞り(オリフィス板やベンチュリ管)を挿入すると、入口と出口との間に流量の2乗に比例する圧力差が生じることを利用しています。
設問は「流量に比例する」と記載されているため、誤りとわかります。
3.容積式流量計は、だ円形のケーシングの中で、だ円形歯車(オーバル)を2個組み合わせ、これを流体の流れによって回転させると、流量が歯車の回転数に比例することを利用しています。
4.平形反射式水面計は、ガラスの前面から見ると水部は光線が水に吸収されて黒色に見え、蒸気部は反射されて白色に光って見えます。
5.U字管式通風計は、計測する場所の空気又はガスの圧力と大気圧との差圧を水柱で示します。
以上の説明により、選択肢2が誤りであることがわかります。
正答は「2」です。
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03
面積式流量計は垂直に置かれたテーパ管内のフロートが流量の変化に応じて上下に移動し、テーパ管とフロート間の環状面積が流量に比例することを利用しています。
2.誤っています。
差圧式流量計は流体が流れている管の中に絞りを挿入すると、入口と出口との間に流量の二乗に比例する圧力差が生じることを利用しています。
3.正解です。
記載の通り、容積式流量計はだ円形のケーシングの中でだ円形歯車を2個組み合わせ、これを流体の流れによって回転させると、流量が歯車の回転数に比例することを利用しています。
4.正解です。
ちなみに、二色水面計ならば、蒸気部は赤、水部は緑に見えます。混合しないよう、注意しましょう。
5.正解です。
U字管式通風計は計測する場所の空気又はガスの圧力と大気圧との差圧を水柱で示します。
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