二級ボイラー技士の過去問
平成27年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問7

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問題

二級ボイラー技士試験 平成27年10月公表 ボイラーの構造に関する知識 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

貫流ボイラーについて、誤っているものは次のうちどれか。
  • 管系だけで構成され、蒸気ドラム及び水ドラムを要しない。
  • 給水ポンプによって管系の一端から押し込まれた水が、エコノマイザ、蒸発部、過熱部を順次貫流して、他端から所要の蒸気が取り出される。
  • 細い管内で給水のほとんどが蒸発するので、十分な処理を行った給水を使用しなくてよい。
  • 管を自由に配置できるので、全体をコンパクトな構造にすることができる。
  • 負荷変動によって大きい圧力変動を生じやすいので、応答の速い給水量及び燃料量の自動制御装置を必要とする。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 正しいです。貫流ボイラーは水を循環させず一方的に流し続けるので、超臨界ボイラーなどの高圧ボイラーに適しています。

2. 正しいです。給水された水は、エコノマイザ、蒸発部、過熱部を順次貫流して、蒸気となって取り出されます。

3. 誤っています。細い管内で給水のほとんどが蒸発するので、十分な処理を行った給水でなければ、不純物が管内にたまり、閉塞の原因となります。

4. 正しいです。貫流ボイラーは蒸気ドラムや胴ドラムを有せず菅だけの構造なので、全体をコンパクトにすることができます。

5. 正しいです。貫流ボイラーは、蒸気等の負荷変動により、大きな圧力変動を生じやすいため、応答の速い給水量及び燃料量の自動制御装置を必要とします。

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02

正答は「3」です。

設問は、貫流ボイラについて問われています。

以下に、選択肢ごとに説明します。

 1.貫流ボイラは管系だけで構成されており、ポンプによって給水された水は、管端から他端にたどり着くまでに蒸気となるため、蒸気ドラム及び水ドラムを必要としません。

 2.1.での説明の通り給水ポンプによって管端から押し込まれた水が、エコノマイザ、蒸発部(管)、過熱部を順次貫流して、他端から所要の蒸気が取り出されます。

 3. 細い管内で給水のほとんどが蒸発するので、給水を十分に処理しないと管にスケール等が付着しやすくなるため、使用する給水の水処理は十分に行わなくてはなりません。

 4.管を自由に配置でき、全体をコンパクトな構造にすることができるので、ボイラー室を有効利用することができます。

 5.負荷の変動を吸収する胴及びドラムを有しないため、負荷変動によって蒸気圧力も変動を生じやすく、応答の速い給水量及び燃料量の自動制御装置を必要とします。

以上の説明により、選択肢3が誤っていることがわかります。

正答は「3」です。

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03

1.正解です。
記載の通りです。管系だけで構成され、蒸気ドラム及び水ドラムを必要としません。

2.正解です。
給水ポンプによって管系の一端から押し込まれた水が、エコノマイザ、蒸発部、過熱部を順次貫流して、他端から所要の蒸気が取り出されます。

3.誤っています。
細い管内で給水のほとんどが蒸発するので、十分な処理を行った給水を使用します。十分な処理を行った給水を使用しなければ、不純物が発生し、故障の原因になります。

4.正解です。
管を自由に配置できるので、全体を小さく構成することができます。

5.正解です。
負荷変動によって大きい圧力変動を生じやすいので、応答の速い給水量及び燃料量の自動制御装置を必要とします。

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