二級ボイラー技士の過去問
平成28年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問20
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問題
二級ボイラー技士試験 平成28年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの清缶剤について、誤っているものは次のうちどれか。
- 軟化剤は、ボイラー水中の硬度成分を不溶性の化合物(スラッジ)に変えるための薬剤である。
- 軟化剤には、炭酸カルシウム、リン酸ナトリウムなどがある。
- スラッジ調整剤は、ボイラー内で軟化により生じた泥状沈殿物の結晶の成長を防止するための薬剤である。
- 脱酸素剤には、タンニン、亜硫酸ナトリウム、ヒドラジンなどがある。
- 低圧ボイラーでは酸消費量付与剤として、水酸化ナトリウムや炭酸ナトリウムが用いられる。
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この過去問の解説 (3件)
01
軟化剤には炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウムなどがあります。
1. 軟化剤は、ボイラー水中の硬度成分を不溶性の化合物(スラッジ)に変えるための薬剤です。
3. スラッジ調整剤は、ボイラー内で軟化により生じた泥状沈殿物の結晶の成長を防止するための薬剤です。
4. 脱酸素剤には、タンニン、亜硫酸ナトリウム、ヒドラジンなどがあります。
5. 低圧ボイラーでは酸消費量付与剤として、水酸化ナトリウムや炭酸ナトリウムが用いられます。
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02
軟化剤はボイラー水中の硬度成分を不溶性の化合物(スラッジ)に変えるための薬剤です。
2.誤っています。
軟化剤には、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウムなどがあります。
3.正解です。
記載の通り、スラッジ調整剤はボイラー内で軟化により生じた泥状沈殿物の結晶の成長を防止するための薬剤です。
4.正解です。
脱酸素剤には、タンニン、亜硫酸ナトリウム、ヒドラジンなどがあります。また、脱酸素剤はボイラー水中の酸素を除去し、腐食を防止します。
5.正解です。
低圧ボイラーでは酸消費量付与剤として、水酸化ナトリウムや炭酸ナトリウムが用いられます。
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03
設問は、ボイラ清缶剤について問われています。
以下に説明します。
1.軟化剤は、ボイラ水中の硬度成分を不溶性の化合物(スラッジ)に変えるための薬剤です。
主にはカルシウム・マグネシウムなどの硬度成分を、炭酸塩やリン酸塩などの水に溶けにくい化合物に化学変化させるために使われます。
2.軟化剤には、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウムなどがあります。
炭酸カルシウムは水に溶けにくく、スケールの成分になります。
3.スラッジ調整剤は、ボイラ内で軟化により生じた泥状沈殿物の結晶の成長を防止するための薬剤です。
結晶化すると、スケールとして付着するため、物理的に除去することになります。
そうなることを防止するため、スラッジ調整剤が使用されます。
4.脱酸素剤には、タンニン、亜硫酸ナトリウム、ヒドラジンなどがあります。
これらは酸素によって酸化されやすい性質がありますので、その性質を利用しています。
5.低圧ボイラでは酸消費量付与剤として、水酸化ナトリウムや炭酸ナトリウムが用いられます。
ボイラ水が酸性に傾くと、鋼材が腐食するため、弱アルカリ性にさせます。
以上の説明により、選択肢2が誤っていることがわかります。
正答は「2」です。
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