二級ボイラー技士の過去問
平成30年10月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問25

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問題

二級ボイラー技士試験 平成30年10月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラー用気体燃料について、誤っているものは次のうちどれか。
  • 気体燃料は、石炭や液体燃料に比べて成分中の炭素に対する水素の比率が高い。
  • 都市ガスは、一般に天然ガスを原料としている。
  • 都市ガスは、液体燃料に比べてNOXやCO2の排出量が少なく、SOXは排出しない。
  • LNGは、天然ガスを産地で精製後、-162°Cに冷却し液化したものである。
  • LPGは、漏えいすると上昇して天井近くに滞留しやすい。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.正解です。
気体燃料は、石炭や液体燃料に比べて成分中の炭素に対する水素の比率が高くなります。

2.正解です。
記載の通りです。

3.正解です。
気体燃料は他の燃料と比べ、環境にクリーンな燃料となります。

4.正解です。
LNGは天然ガスを産地で精製後、-162°Cに冷却し液化したものであり、それを液化天然ガスといいます。

5.誤っています。
LPGは、漏えいすると下昇して床近くに滞留しやすいです。理由は空気より重いからです。

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02

正答は「5」です。

設問は、ボイラ用の気体燃料について問われています。

以下に、選択肢ごとに説明します。

 1.気体燃料は、石炭や液体燃料に比べて成分中の炭素に対する水素の比率が高くなります。
   例えば、液体燃料であるオクタン(C8H18)に比べて、気体燃料であるエタン(C2H6)のほうが、含まれる水素の比率が高くなっています。

 2.都市ガスは、一般的に天然ガスを原料としています。

 3.都市ガスは、液体燃料に比べて燃焼熱や炭素の比率が低いためにNOXやCO2の排出量が少なく、硫黄分を含有しないためにSOXは排出しません。

 4.LNG(液化天然ガス)は、天然ガスを産地で精製後に-162°Cに冷却し液化したものです。
   LNGの主成分はメタンですが、メタンは常温で圧縮しても液化できないため、冷却して液化します。

 5.LPG(液化石油ガス)は、漏えいすると上昇して地表近くに滞留しやすいです。
   LPGの主成分はプロパンやブタンで、空気より重いためです。

以上の説明により、選択肢5が誤っていることがわかります。

正答は「5」です。

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03

LPGは、漏えいすると空気より重いので、低地に滞留したり、床を伝って広がってしまいます。

そのほかの選択肢は正しいので覚えておきましょう。

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