二級ボイラー技士の過去問
平成31年4月公表
ボイラーの構造に関する知識 問5
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問題
二級ボイラー技士試験 平成31年4月公表 ボイラーの構造に関する知識 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの自動制御について、誤っているものは次のうちどれか。
- オンオフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、燃焼又は燃焼停止のいずれかの状態をとる。
- ハイ・ロー・オフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、高燃焼、低燃焼又は燃焼停止のいずれかの状態をとる。
- 比例動作による制御は、オフセットが現れた場合にオフセットがなくなるように動作する制御である。
- 積分動作による制御は、偏差の時間積分値に比例して操作量を増減するように動作する制御である。
- 微分動作による制御は、偏差が変化する速度に比例して操作量を増減するように動作する制御である。
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この過去問の解説 (3件)
01
記載の通り、オンオフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、燃焼又は燃焼停止のいずれかの状態をとります。
2.正解です。
ハイ・ロー・オフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、高燃焼、低燃焼又は燃焼停止のいずれかの状態をとります。
3.誤っています。
オフセットが現れた場合にオフセットがなくなるように動作する制御は積分制御です。
4.正解です。
積分動作による制御は偏差の時間積分値に比例して操作量を増減するように動作する制御です。
5.正解です。
記載の通りです。
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02
正解は「3」です。
ボイラーの自動制御に関する問題です。
1.正しいです。
オンオフ動作は2位置動作と呼ばれ,オン=燃焼・オフ=停止を行います。
この制御は燃焼の安定性がやや悪く,圧力の維持には不向きでです。
2.正しいです。
ハイ・ロー・オフ動作は3位置動作と呼ばれ,オンオフ動作に中間部を設けたものです。ハイ=高燃焼・ロー=低燃焼・オフ=停止を行います。
オンオフ制御に比べ,中間部があることから,燃焼の安定性が増します。
3.誤りです。(誤:オフセットがなくなる➡正:オフセットは必ず発生する)
比例(Proportional)動作はP動作と呼ばれ,偏差の大きさに対して操作量を増減するように動作を行います。この動作では操作量が変化したときに,オフセット(設定値と異なった値で平衡)が必ず発生します。
設定値の上限幅を比例帯といい,この帯域を大きくとることで操作の安定性が増しますが、オフセットが大きくなるというデメリットがあります。
オフセットを無くすには,I動作およびD動作を組合わせる必要があります。
4.正しいです。
積分(Integral)動作はI動作と呼ばれ,制御偏差(オフセット)の積分値に比例して操作量を増減する動作を行います。
P動作と組合せることで,操作量を大きく変化させることができ,制御の訂正をより高精度で実施できます。
5.正しいです。
微分(Differential)動作はD動作と呼ばれ,制御偏差(オフセット)の微分値に比例して操作量を調節する動作を行います。
オフセットの変化速度を判断し操作量を増減させますので,P動作より早く操作量を動かせ,P動作単体と比較し安定性が良くなります。
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03
オフセットがなくなるように働く動作は積分動作です。
そのほかの選択肢は正しいので覚えておきましょう。
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