二級ボイラー技士の過去問
令和2年4月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問19
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問題
二級ボイラー技士試験 令和2年4月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの水位検出器の点検及び整備について、誤っているものは次のうちどれか。
- フロート式では、1 日に 1 回以上、フロート室のブローを行う。
- 電極式では、1 日に 1 回以上、水の純度の上昇による電気伝導率の低下を防ぐため、検出筒内のブローを行う。
- 電極式では、1 日に 1 回以上、ボイラー水の水位を上下させ、水位検出器の機能を確認する。
- 電極式では、1 年に 2 回程度、検出筒を分解し、内部を掃除するとともに、電極棒を目の細かいサンドペーパーで磨く。
- フロート式のマイクロスイッチ端子間の電気抵抗をテスターでチェックする場合、抵抗が、スイッチが閉のときは無限大で、開のときはゼロであることを確認する。
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この過去問の解説 (3件)
01
設問は、ボイラの水位検出器の点検及び整備について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.フロート式の水位検出器の中は水の流れがないため、不純物が混入しても洗い流せません。
そのため、1日に1回は、フロート室をブローして、内部を洗浄する必要があります。
2.電極式は、水の電気伝導性を利用して水位を検出しています。
しかし、水の純度が上がると電気伝導率が低下します。
検出筒内部も水の流れはありませんが、フロート式とは反対に、検出筒は不純物が沈殿するなどによって、水の純度が上がります。
それを防ぐため、1日に1回以上、検出筒内をブローします。
3.電極式は、複数の電極が設置してあるため、そのどれかが1つが動作不良になれば、正常なボイラー運転ができません。
そのため、ボイラ水の水位を上下させて、水位検出器の動作に異常がないかを確認する必要があります。
4.電極式の水位検出器内部の検出筒や電極には、スケールなどの固形物が付着して動作が不良になる可能性があります。
そのため、1年に2回ほど、検出筒を分解して内部を清掃し、電極棒を目の細かいサンドペーパーで磨いておきます。
5.フロート式のマイクロスイッチ端子間の電気抵抗をテスターでチェックする場合、スイッチが閉の時は抵抗がゼロであり、開の時は無限大であることを確認します。
電気の用語で難しいですが、スイッチを入れた時を「閉」、スイッチを切った時を「開」と表します。
以上の説明により、選択肢5が誤っていることがわかります。
正答は「5」です。
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02
標記のとおりです。フロートが正常に動作するか確認いたします。
2.正解です。
水が純水化すると電極間でイオンの働きが無くなり、水位を検出できなくなります。
その為、検出筒内のブローを行ないます。
3.正解です。
電極式でも、フロート式でも1 日に 1 回以上、ボイラー水の水位を上下させ、
水位検出器の機能を確認します。
4.正解です。
電極棒が膜に覆われると、電極間で通電しなくなります。それを防ぐ為にサンドペーパーで磨きます。
5.誤りです。
問題文は、スイッチの開閉と抵抗値の記述が逆になっています。
電気抵抗が、スイッチが閉のときはゼロで、開のときは無限大であることを確認します。
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03
正解は「5」です。
ボイラーの水面測定装置は、1日に1回以上点検しなければなりません。
水面測定装置には、水面計の他に水位検出器があります。
水位検出器とは、ボイラーの自動制御装置の一部で、水位検出器の結果により自動的に給水ポンプがオンオフします。
1.正しいです。
フロート室内のフロート等に付着したスラッジを除去します。
2.正しいです。
水の純度が「上昇」し、純水に近づくと、電気は流れにくく(電気伝導率の低下)なります。検出筒(水柱管)内をブローします。
3.正しいです。
電極式では、水位を上下することによって機能を試験します。
4.正しいです。
電極棒は表面に皮膜等が付着し電気が流れにくくなりますので、半年に一度位、サンドペーパーで清掃します。
5.誤りです。
「スイッチが閉のときはゼロで、開のときは無限大であることを確認する」が正しいです。
スイッチが閉のときは、回路が閉じている(回路ができている)ということですから、電流が流れます(抵抗はゼロ)。
逆に、スイッチが開のときは、回路が切れていて電流が流れないはずですから、抵抗が無限大になります。
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