二級ボイラー技士の過去問
令和2年4月公表
関係法令 問33

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問題

二級ボイラー技士試験 令和2年4月公表 関係法令 問33 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラー(小型ボイラーを除く。)の検査及び検査証について、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
  • ボイラー(移動式ボイラーを除く。)を設置した者は、所轄労働基準監督署長が検査の必要がないと認めたボイラーを除き、落成検査を受けなければならない。
  • ボイラー検査証の有効期間の更新を受けようとする者は、性能検査を受けなければならない。
  • ボイラー検査証の有効期間は、原則として 2 年である。
  • ボイラーの燃焼装置に変更を加えた者は、所轄労働基準監督署長が検査の必要がないと認めたボイラーを除き、変更検査を受けなければならない。
  • 使用を廃止したボイラーを再び設置しようとする者は、使用検査を受けなければならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.正解です。
設置の後は、落成検査になります。

2.正解です。
使用中のボイラーを更新する際、性能検査を受検し合格したボイラーに、検査証が交付されます。

3.誤りです。
検査証の有効期限は、原則1年になります。使用中のボイラーを1年以上使用する場合は、
1年毎に性能検査を受検し、合格しないとそのボイラーは、継続使用できないです。

4.正解です。
変更検査を受ける場合の場所は、胴、ドーム、炉筒、火室、鏡板、天井板、
管板、管寄せ又は、ステー、エコノマイザ、過熱器、燃焼装置、据付基礎です。

5.正解です。
廃止したボイラーを設置する時は、所轄都道府県労働局長の使用検査を受けます。

◎ボイラーの各検査の概要
製造許可から廃止や休止までの流れを理解する必要があります。
誰が、いつ、何について、どこに等を覚えます。

大きな区分けとして、
「製造」と「設置」に分けられます。承認者は、 以下になります。

・製造:所轄都道府県労働局長

・設置:所轄労働基準監督署長

製造と設置の検査区分は、以下になります。

◎製造
・溶接検査(製造許可の後)
・構造検査(溶接検査の後)
・使用検査(廃止及び輸入の後)
 ※合格すると設置できます。

◎設置
・落成検査(設置後)
 ※合格すると検査証が交付され、1年間使用
  できます。
・性能検査(使用後1年間経過する前までに)
・変更検査(使用中ボイラを改造した場合)
・使用再検査(休止した後、再使用する場合)
 ※廃止して再使用する場合は、使用検査を
  受けます。(製造扱いである事に注意します)

 
 

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02

正解は「3」です。

1.正しいです。

ボイラーを設置した際には、「落成検査」を受けます。

2.正しいです。

ボイラー検査証の更新の際には、「性能検査」を受けます。

更新時には、性能が落ちていないか確認するのだと考えれば覚えやすいと思います。

3.誤りです。

ボイラー検査証の有効期間は、原則として1年です。

4.正しいです。

ボイラーの変更には、「変更検査」が必要です。該当する設備は、以下の通りです。

①胴、ドーム、炉筒、火室、鏡板、天井板、管板、管寄せ、ステー

②附属設備(過熱器、エコノマイザのみ)

③燃焼装置

④据付基礎

5.正しいです。

廃止したボイラーや輸入したボイラー等、怪しいボイラーは「使用検査」をうけます。「本当に使用できるのか?」確認すると考えれば覚えやすいと思います。

これとは別に、休止したボイラーの再開時には「使用再開検査」なので、混同しないようにしましょう。

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03

正答は「3」です。

設問は、ボイラ(小型ボイラを除く。)の検査及び検査証について問われています。

以下に、選択肢ごとに説明します。

 1.ボイラー及び圧力容器安全規則第14条に「ボイラー(移動式ボイラーを除く。)を設置した者は、所轄労働基準監督署長が検査の必要がないと認めたボイラーを除き、落成検査を受けなければならない。」と記載されています。

 2.ボイラー及び圧力容器安全規則第38条に「ボイラー検査証の有効期間の更新を受けようとする者は、性能検査を受けなければならない。」と記載されています。

 3.ボイラー及び圧力容器安全規則第37条に「ボイラー検査証の有効期間は、1年とする。」と記載されています。

 4.ボイラー及び圧力容器安全規則第41条に「ボイラーの胴、ドーム、炉筒、火室、鏡板、天井板、管板、管寄せ、ステー、附属設備、燃焼装置、据付基礎に変更を加えた者は、所轄労働基準監督署長が検査の必要がないと認めたボイラーを除き、変更検査を受けなければならない。」と記載されています。

 5.ボイラー及び圧力容器安全規則第41条第3号に「使用を廃止したボイラーを再び設置し、又は使用する者は、使用検査を受けなければならない。」と記載されています。

以上の説明により、選択肢3が誤っていることがわかります。

正答は「3」です。

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