二級ボイラー技士の過去問
令和2年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問4
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問題
二級ボイラー技士試験 令和2年10月公表 ボイラーの構造に関する知識 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
鋳鉄製蒸気ボイラーについて、誤っているものは次のうちどれか。
- 各セクションは、蒸気部連絡口及び水部連絡口の穴の部分にニップルをはめて結合し、セクション締付ボルトで締め付けて組み立てられている。
- 鋳鉄製のため、鋼製ボイラーに比べ、強度が強く、腐食にも強い。
- 加圧燃焼方式を採用して、ボイラー効率を高めたものがある。
- セクションの数は20程度までで、伝熱面積は50m2程度までが一般的である。
- 多数のスタッドを取り付けたセクションによって、伝熱面積を増加させることができる。
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この過去問の解説 (3件)
01
設問は、鋳鉄製蒸気ボイラについて問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.各セクションは、蒸気部連絡口及び水部連絡口の穴の部分にニップルをはめて結合し、セクション締付ボルトで締め付けて組み立てられています。
2.鋳鉄製のため、鋼製ボイラに比べて腐食には強いですが、脆いために強度は弱いです。
3.加圧燃焼方式を採用して、ボイラ効率を高めたものがあります。
4.セクションの数は20程度までで、伝熱面積は50㎡程度までが一般的です。
5.多数のスタッドを取り付けたセクションによって、伝熱面積を増加させることができます。
以上の説明により、選択肢2が誤っていることがわかります。
正答は「2」です。
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02
正解は、 2 です。
1.正しい記述です。
鋳鉄製ボイラーは、ボイラーセクションに分かれて分割する事が出来ます。よって、狭い場所などに分割搬入する事ができ、狭い場所でも設置が可能です。
2.誤った記述です。
鋳鉄は、鋼鉄に比べて炭素含有量が多く粘り気が少ないという特徴があります。
粘り気が無いという事は、「硬いけど脆い」ということでもあります。強度は、粘りがない為、鋼板に比べて劣ります。
又、鋼板に比べ腐食に強いという性質もあります。
3.正しい記述です。
問題文のとおりです。
4.正しい記述です。
鋳鉄製蒸気ボイラーは、セクションの数は20程度までで、伝熱面積は50m2程度までが一般的です。主に低圧蒸気発生用ボイラー、あるいは温水ボイラーとして使用されます。
法令では、蒸気ボイラーとして、0.1MPa以下、温水ボイラーとして、0.5MPa以下、又は、温水温度120℃以下で使用する事が出来るとなっています。(ボイラー構造規格 第88条)
5.正しい記述です。
鋳鉄製ボイラーは、多数のスタッドを取り付けたセクション構造になりますので、用途に伴いセクションの増減が可能です。よって、伝熱面積の増減が可能です。
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03
正解は2です。
1. 正しい。記述の通りです。
2. 誤り。鉄は含まれる炭素量によって性質が変化し、名称もかわります。炭素量が2.14%以下のものを「鋼(はがね)」、2.14%以上のものを「鋳鉄(ちゅうてつ)」と呼びます。
炭素量が多くなるほど硬くなりますが、その分脆く、強度が低下します。
一方、鋼と比較すると鋳鉄は腐食に強いという特長を有します。
3. 正しい。記述の通りです。
4. 正しい。記述の通りです。
5. 正しい。記述の通りです。
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