二級ボイラー技士の過去問
令和2年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問5

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問題

二級ボイラー技士試験 令和2年10月公表 ボイラーの構造に関する知識 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーに使用する計測器について、誤っているものは次のうちどれか。
  • ブルドン管圧力計は、断面が扁(へん)平な管を円弧状に曲げたブルドン管に圧力が加わると、圧力の大きさに応じて円弧が広がることを利用している。
  • 差圧式流量計は、流体が流れている管の中に絞りを挿入すると、入口と出口との間に流量の二乗に比例する圧力差が生じることを利用している。
  • 容積式流量計は、だ円形のケーシングの中で、だ円形歯車を2個組み合わせ、これを流体の流れによって回転させると、流量が歯車の回転数に比例することを利用している。
  • 平形反射式水面計は、光線の屈折率の差を利用したもので、蒸気部は赤色に、水部は緑色に見える。
  • U字管式通風計は、計測する場所の空気又はガスの圧力と大気圧との差圧を水柱で示す。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は「4」です。

設問は、ボイラに使用する計測器について問われています。

以下に、選択肢ごとに説明します。

 1.ブルドン管圧力計は、断面が偏平な管を円弧状に曲げたブルドン管に圧力が加わると、圧力の大きさに応じて円弧が広がることを利用しています。

 2.差圧式流量計は、流体が流れている管の中に絞りを挿入すると、入口と出口との間に流量の二乗に比例する圧力差が生じることを利用しています。

 3.容積式流量計は、だ円形のケーシングの中で、だ円形歯車を2個組み合わせ、これを流体の流れによって回転させると、流量が歯車の回転数に比例することを利用しています。

 4.平形反射式水面計は、光線の屈折率の差を利用したもので、蒸気部は光が反射されて白色に、水部は光が透過するため黒色に見えます。
   設問は、二色水面計(平形透視式水面計)について述べられたものです。

 5.U字管式通風計は、計測する場所の空気又はガスの圧力と大気圧との差圧を水柱で示します。

以上の説明により、選択肢4が誤っていることがわかります。

正答は「4」です。

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02

正解は4です。

1. 正しい。おもちゃの吹き戻しと同じように、ブルドン管内に圧力を加えると円弧が広がることを利用しています。

2. 正しい。流体が流れている管の中に絞りを挿入すると、流速が速くなります(例:ホースの先っぽを絞ると先っぽから出る流れが速くなる)。流速が速くなると、流体の圧力は低下(これをベルヌーイの定理という)し、絞りの前後で圧力差が生じます。この圧力差は流量の二乗に比例するため、圧力差を測定することで流量を測ることができます。

3. 正しい。記述の通りです。

4. 誤り。記述は、二色式水面計の説明です。

平形反射式水面計は、光線の屈折率の差を利用したもので、蒸気部は白色に、水部は黒色に見えます。

5. 正しい。記述の通りです。

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03

正解は、 4 です。

1.正しい記述です。

楕円又は、平円形のブルドン管に蒸気が流れ込むとブルドン管が伸び縮みします。ブルドン管圧力計は、その伸び縮みを歯車に伝え圧力を示す構造です。

2.正しい記述です。

流体が流れている管の中にベンチュリー管(絞り機構)又は、オリフィス(中央に穴の空いたリング)を挿入すると、入り口と出口との間に圧力差が生じます。この機構を利用しています 。

3.正しい記述です。

容積式流量計は、円形のケーシング(容器)の中で、楕円形歯車を2個組み合わせ、これを流体の流れによって回転させています。この機構を利用しています。

4.誤った記述です。

問題文の記述は、二色水面計の説明になります。

平形透視式水面計は、2枚の平形ガラスを3個の金属枠で押さえ、ガラス板の間に蒸気及び水が入る構造です。裏側から電灯で照らして、光を通して水面を見分ける構造になっています。

5.正しい記述です。

U字管式通風計は、計測する場所の空気や排ガスの圧力を大気の圧力と比較するという方法で測定を行います。

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