二級ボイラー技士の過去問
令和2年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問6

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問題

二級ボイラー技士試験 令和2年10月公表 ボイラーの構造に関する知識 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーの燃焼装置及び燃焼安全装置に求められる要件について、誤っているものは次のうちどれか。
  • 燃焼装置は、燃焼が停止した後に、燃料が燃焼室内に流入しない構造のものであること。
  • 燃焼装置は、燃料漏れの点検・保守が容易な構造のものであること。
  • 燃焼安全装置は、ファンが異常停止した場合に、主バーナへの燃料の供給を直ちに遮断する機能を有するものであること。
  • 燃焼安全装置は、異常消火の場合に、主バーナへの燃料の供給を直ちに遮断し、修復後は手動又は自動で再起動する機能を有するものであること。
  • 燃焼装置には、主安全制御器、火炎検出器、燃料遮断弁などで構成される信頼性の高い燃焼安全装置が設けられていること。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は「4」です。

設問は、ボイラの燃焼装置及び燃焼安全装置に求められる要件について問われています。

以下に、選択肢ごとに説明します。

 1.燃焼装置は、燃焼が停止した後に、燃料が燃焼室内に流入しない構造のものであることが求められます。
   燃焼が停止した後に、燃料が燃焼室内に入ると、特に気体燃料を使用している場合は事故に繋がりかねません。

 2.燃焼装置は、燃料漏れの点検・保守が容易な構造のものであることが求められます。

 3.燃焼安全装置は、ファンが異常停止した場合に、主バーナへの燃料の供給を直ちに遮断する機能を有するものであることが求められます。
   ファンによって燃焼用空気が供給されるため、ファンが異常停止した場合は、正常な燃焼を継続できなくなるため、燃料の供給も遮断する必要があります。

 4.燃焼安全装置は、異常消火の場合に、主バーナへの燃料の供給を直ちに遮断し、修復後は手動による操作をしない限り再起動しないものでなければなりません。
   自動で再起動させるのは、原因の修復がなされなくても再起動を試みる可能性もあるため、大変危険です。

 5.燃焼装置には、主安全制御器、火炎検出器、燃料遮断弁などで構成される信頼性の高い燃焼安全装置が設けられていることが求められます。

以上の説明により、選択肢4が誤っていることがわかります。

正答は「4」です。

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02

正解は、4 です。

1.正しい記述です。

燃焼が停止した後に、燃料が燃焼室内に流れ込んでしまうと再燃焼してしまう可能性がありますので、燃料が燃焼室内に流入しない構造としなければなりません。

2.正しい記述です。

燃料漏れの発見がしやすく、整備のしやすい構造にする事は、未然に事故を防ぐ事につながります。

3.正しい記述です。

燃焼用空気が遮断した状況で燃料が送り込まれ続けると、燃焼室内に燃料が多量にある状態となってしまい、再点火する場合に非常に危険な状態となります。ですから、燃焼用空気が遮断した場合は、燃料も遮断する必要があります。

4.誤った記述です。

異常消火の場合は、主バーナへの燃料の供給を直ちに遮断する構造でなければなりません。そして、異常消火の原因を突き止めてから、故障復帰し、起動を手動で行なう必要があります。

自動で再起動する機能は、有してはいけません。

5.正しい記述です。

燃焼装置は、安全性が常に担保されている、信頼性のおけるものでなければなりません。

不具合には、常に爆発の危険が伴うからです。

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03

正解は4です。

1. 正しい。燃焼が停止した後に、燃料が燃焼室に流入、充満すると異常燃焼が発生する可能性があります。

2. 正しい。記述の通りです。

3. 正しい。ファンが異常停止した場合、正常な燃焼を維持できなくなるため、燃料供給も停止しなければなりません。

4. 誤り。異常消火の原因を明らかにした後、手動で再起動します。

自動での再起動は、原因修復しないまま再起動をかける可能性があり、事故のもととなるため危険です。

5. 正しい。記述の通りです。

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