二級ボイラー技士の過去問
令和2年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問20
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問題
二級ボイラー技士試験 令和2年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの蒸気圧力上昇時の取扱いについて、誤っているものは次のうちどれか。
- 点火後は、ボイラー本体に大きな温度差を生じさせないように、かつ、局部的な過熱を生じさせないように時間をかけ、徐々に昇圧する。
- ボイラーをたき始めるとボイラー本体の膨張により水位が下がるので、給水を行い常用水位に戻す。
- 蒸気が発生し始め、白色の蒸気の放出を確認してから、空気抜弁を閉じる。
- 圧力計の指針の動きを注視し、圧力の上昇度合いに応じて燃焼を加減する。
- 圧力計の指針の動きが円滑でなく機能の低下のおそれがあるときは、圧力が加わっているときでも圧力計の下部のコックを閉め、予備の圧力計と取り替える。
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この過去問の解説 (3件)
01
設問は、ボイラの蒸気圧力上昇時の取扱いについて問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.点火後は、ボイラ本体に大きな温度差を生じさせないように、かつ、局部的な過熱を生じさせないように時間をかけ、徐々に昇圧します。
温度差によってボイラ本体に歪が生じ、本体の破損に繋がりかねないからです。
2.ボイラをたき始めるとボイラ水の膨張により水位が上がるので、吹出しを行って常用水位に戻します。
3.蒸気が発生し始めると、空気抜き管から白色の蒸気の放出されるので、それを確認してから空気抜弁を閉じます。
4.圧力計の指針の動きを注視し、圧力の上昇度合いに応じて燃焼を加減します。
5.圧力計の指針の動きが円滑でなく機能の低下のおそれがあるときは、圧力が加わっているときでも圧力計の下部のコックを閉め、予備の圧力計と取り替えます。
以上の説明により、選択肢2が誤っていることがわかります。
正答は「2」です。
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02
正解は2です。
1. 正しい。ボイラー本体に温度差や局部過熱が生じると、熱応力により破損につながるため、時間をかけ徐々に昇圧します。
2. 誤り。ボイラーをたき始めるとボイラー水の膨張により水位が上がるので、吹き出しを行い常用水位に戻します。
3. 正しい。蒸気が発生し始め、白色の蒸気の放出を確認してから、空気抜弁を閉じます。
4. 正しい。圧力上昇が急激ならば燃焼を緩め、圧力上昇が緩慢ならば燃焼を強くします。
5. 正しい。圧力計の指針の動きが円滑でなく機能の低下のおそれがあるときは、圧力が加わっているときでも圧力計の下部のコックを閉め、予備の圧力計と取り替えます。
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03
正解は「2」です。
ボイラーの起動に関する問題です。
1.正しいです。
局部過熱を行うと,金属の不同膨張により水管および過熱器を破損させますので,昇温は徐々に行います。
2.誤りです。(誤:水位が下がる➡正:水位が上昇する)
ボイラーの温度が上昇すると,水面も上昇しますので,適宜水面計で水位を確認する必要があります。また,圧力を換算して水位を表示する電子式水面計は,定格圧力より低い圧力では誤差が大きい場合がありますので,注意が必要です。
3.正しいです。
ハンマリング防止のため空気抜弁より空気を逃がし,徐々に昇圧させ、所定の圧力に到達(=白色の蒸気が発生)した後,空気抜弁を閉じます。
4.正しいです。
燃焼を加減すなわち燃料を増減すると,それに合わせて圧力も増減します。圧力計を適宜監視し,圧力の上昇度合に応じて燃料量を調整します。
5.正しいです。
圧力計取り出し口に空気溜まりがある場合やハンチングを起こしている場合は,指示に誤差が生じますので,背面を軽くたたき指示を適正なものにします。
前面はガラス製のふたがしてありますので,前面をたたくとガラスを破損させるため,背面をたたきます。
それでも値が復帰しない場合は,圧力計の直近のコックを閉止し、予備の圧力計と取替えます。
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