二級ボイラー技士の過去問
令和2年10月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問22
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問題
二級ボイラー技士試験 令和2年10月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問22 (訂正依頼・報告はこちら)
重油の性質について、誤っているものは次のうちどれか。
- 重油の密度は、温度が上昇すると減少する。
- 密度の小さい重油は、密度の大きい重油より一般に引火点が高い。
- 重油の比熱は、温度及び密度によって変わる。
- 重油の粘度は、温度が上昇すると低くなる。
- 密度の大きい重油は、密度の小さい重油より単位質量当たりの発熱量が小さい。
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この過去問の解説 (3件)
01
設問は、重油の性質について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.重油の密度は、温度が上昇すると減少します。
温度が上昇すると、質量が変化しないにもかかわらず、体積が膨張するため、密度は減少します。
2.密度の小さい重油は、密度の大きい重油より一般に引火点が低いです。
3.重油の比熱は、温度及び密度によって変わります。
4.重油の粘度は、温度が上昇すると低くなります。
そのため、重油を使用する時は予熱をします。
5.密度の大きい重油は、密度の小さい重油より単位質量当たりの発熱量が小さいです。
密度の大きい重油は単位体積当たりの発熱量は大きいですが、単位質量当たりとなるとその体積は減少するため、密度の小さい重油に比べて発熱量は小さくなります。
以上の説明により、選択肢2が誤っていることがわかります。
正答は「2」です。
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02
正解は2です。
重油は、密度が大きくなるほど、粘性が上昇し、発熱量が下がります。
極端なイメージとしては、ドロドロのアスファルトのような状態に近づけば、密度と粘性は上がり、燃えにくくなり(引火点が上がり)、発熱量が下がるということです。
1. 正しい。温度が上昇すると膨張するため、密度は下がります。
2. 誤り。密度が小さい重油は、比較的引火点が低いです。
3. 正しい。重油の比熱は、温度及び密度によって変わります。
4. 正しい。温度が上昇すると、粘度が低くなります。低品質の重油は予熱することで噴霧しやすくなります。
5. 正しい。密度の大きい重油は、密度の小さい重油より単位質量当たりの発熱量が小さいです。
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03
正解は「2」です。
重油の性質に関する問題です。
1.正しいです。
一般的に温度が上昇すると,膨張しますので,密度(単位:kg/m3やkg/kL)は減少します。
2.誤りです。(誤:引火点が高い➡正:引火点が低い)
密度が小さいと引火点が低くなり,引火しやすくなります。
3.正しいです。
重油の比熱は,温度及び密度により変化します。
4.正しいです。
重油の粘度は温度が上昇すると低下(さらさら)になります。温度が低い場合は粘度が高い(ドロドロ)の状態になります。燃焼させる際は適切な粘度になるように昇温させます。
5.正しいです。
密度の上昇に伴い体積が増加しますので,単位質量当たりの発熱量も減少します。
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