二級ボイラー技士の過去問
令和3年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問19
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問題
二級ボイラー技士試験 令和3年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーにおけるスケール及びスラッジの害として、誤っているものは次のうちどれか。
- 熱の伝達を妨げ、ボイラーの効率を低下させる。
- 炉筒、水管などの伝熱面を過熱させる。
- 水管の内面に付着すると、水の循環を悪くする。
- ボイラーに連結する管、コック、小穴などを詰まらせる。
- ウォータハンマを発生させる。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、5です。
1.正しいです。
伝熱面に付着するスケールは、熱伝導率が極端に低いため、ボイラー燃焼室からボイラー水への熱伝導が阻害され、熱効率が悪くなります。
2.正しいです。
スケール付着部分に蓄熱され、過熱が起こり、伝熱面に穴や割れが生じることがあります。
3.正しいです。
スケールの付着により、水管の流れが悪くなります。
4.正しいです。
例えば、水柱管やそのコックを詰まらせたり、固着させる場合があります。
5.誤りです。
ウォーターハンマとは、蒸気管の蒸気の一部が冷やされて、ドレン(復水)になって起こる現象です。
他方で、スケールやスラッジはボイラー胴(ドラム)内で起こる現象ですので、発生場面が異なります。
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02
正解は,5です。
スケール障害に関する問題です。
1.正しいです。
炉筒、水管にスケール堆積が発生すると,給水および蒸気との熱の伝達が妨げられ,ボイラー効率の低下につながります。
2.正しいです。
上記,1項の解説の通り,スケール堆積により熱の伝達が妨げられることで,本来,給水および蒸気に吸収されるべき熱が,炉筒・水管に吸収されるようになります。そのため,炉筒・水管が過剰に過熱され,最悪の場合,破損に繋がります。
3.正しいです。
スケール堆積により給水の流れが妨げられ,水の循環が悪くなり,最悪の場合,水管を閉塞させます。
4.正しいです。
ボイラー内部の細い管路や,弁体で絞られている箇所はスケール堆積により閉塞する可能性が大きくなります。
5.誤りです。
ウォーターハンマー現象は,圧力の急激な変動により発生する現象で,エアー溜まりがある場合によく発生します。
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03
正解は、 5 です。
1.正しい記述です。
水管へのスケールの付着は、伝熱を阻害します。それにより、火炎の熱が、ボイラー水に伝わりにくくなり、ボイラーの効率を低下させます。
2.正しい記述です。
ボイラー水管の過熱の原因になります。何故なら、ボイラー水へ伝わるべき熱が付着したスケールにより阻害される為、熱が伝熱管に蓄積されるからです。
3.正しい記述です。
水管内面にスケールが付着すると、流路が細くなったり、表面が凸凹になったりしますので、ボイラー水の循環を阻害します。
4.正しい記述です。
スラッジは、塊ですので、小さい穴などを閉塞させます。大きな塊とならないように、定期的な排出操作が必要です。
5.誤った記述です。
ウォータハンマは、蒸気送気時に発生します。ボイラースタートアップ時、冷たい蒸気配管に一度に多量の蒸気が流れ込むと発生します。
スラッジやスケールとは関係ありません。
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