二級ボイラー技士の過去問
令和3年10月公表
関係法令 問32
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問題
二級ボイラー技士試験 令和3年10月公表 関係法令 問32 (訂正依頼・報告はこちら)
鋼製ボイラー(小型ボイラーを除く。)の安全弁について、法令に定められていないものは次のうちどれか。
- 貫流ボイラーに備える安全弁については、当該ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量のものを過熱器の出口付近に取り付けることができる。
- 貫流ボイラー以外の蒸気ボイラーの安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。
- 水の温度が120℃を超える温水ボイラーには、逃がし弁を備えなければならない。
- 過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。
- 伝熱面積が50m2を超える蒸気ボイラーには、安全弁を2個以上備えなければならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、 「水の温度が120℃を超える温水ボイラーには、逃がし弁を備えなければならない。」 です。
正しい記述です。
貫流ボイラーに備える安全弁は、過熱器の出口付近に取り付ける事ができます。貫流ボイラーには、ドラムがありませんのでボイラー出口にすぐ設置される過熱器の出口に設置する事が出来ます。(ボイラー構造規格第63条)
正しい記述です。
蒸気ボイラーには、原則2個の安全弁を検査が容易な位置に直接取付け、弁軸を鉛直にすることとなっています。(ボイラー構造規格第62条)
鉛直とは、天井から錘(おもり)を吊り下げた時に指し示す方向の事です。
誤った記述です。
『水の温度が120℃を超える温水ボイラーには、安全弁を備えなければならない。』が正しいです。(ボイラー構造規格第65条)
逃がし弁ではありません。
正しい記述です。
過熱器の安全弁は、『過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。』(ボイラー構造規格第63条)となっています。
正しい記述です。
伝熱面積が50m2を超える蒸気ボイラーには、安全弁を2個以上備えなければなりません。取付け数の決まりがあります。(ボイラー構造規格第62条)
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02
【同一テーマでの出題回数】★★★(H27/4~R3/4公表分)
本問は、「ボイラー構造規格」第一編「鋼鉄ボイラー」第四章「付属品」第一節「安全弁、逃がし弁及び逃がし管」のうち、第六十二条及び第六十三条の規定について問うものです。
「ボイラー構造規格」第六十三条第二項に定められている通りです。
「ボイラー構造規格」第六十二条第二項に定められている通りです。
「ボイラー構造規格」第六十五条第二項には、「水の温度が百二十度を超える温水ボイラーには、内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。」とあり、「逃がし弁」は間違いです。
なお、「逃がし弁を備えなければならない。」のは「水の温度が百二十度以下の温水ボイラー」です。
「ボイラー構造規格」第六十三条第一項に定められている通りです。
「ボイラー構造規格」第六十二条第一項に定められている通りです。
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03
安全弁に関する問題です。
ボイラー構造規格 第一編 鋼製ボイラー 第四章 附属品の各条項には、以下の記載があります。
《第六十二条 安全弁》
2項.安全弁は,ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け,弁軸を鉛直にしなければならない。ただし、伝熱面積50m2以下の蒸気ボイラーは,安全弁を1個とすることができる。
《第六十三条 過熱器の安全弁》
1項.過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持するように,安全弁を備えなければならない。
2項.貫流ボイラーにあっては,当該ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量の安全弁を過熱器の出口付近に取り付けることができる。
《第六十五条 温水ボイラーの逃がし弁又は安全弁》
1項.水の温度が120℃以下の温水ボイラーには,圧力が最高使用圧力に達すると直ちに作用し,かつ,圧力を最高使用圧力以下に保持することができる逃がし弁を備えなければならない。
正しいです。
第六十三条 第2項の通りです。
正しいです。
第六十二条 第2項の通りです。
誤りです。(誤:水の温度が120℃を超える➡正:水の温度が120℃以下)
第六十五条 第1項の通りです。
正しいです。
第六十三条 第1項の通りです。
正しいです。
第六十三条 第2項の通りです。
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