二級ボイラー技士 過去問
令和6年4月公表
問32 (関係法令 問2)

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問題

二級ボイラー技士試験 令和6年4月公表 問32(関係法令 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文中の(   )内に入れるAからCまでの数値又は語句の組合せとして、該当する法令の内容と一致するものは(1)~(5)のうちどれか。ただし、当該ボイラーは、胴の内径が500㎜を超えるものとする。

「本体を被覆していないボイラーの外壁から( A )、配管その他のボイラーの( B )にある構造物までの距離は、( C )m以上としなければならない。」
  • A:壁   B:側部  C:0.3
  • A:壁   B:側部  C:0.45
  • A:天井  B:上部  C:0.3
  • A:天井  B:上部  C:0.45
  • A:天井  B:上部  C:1.2

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題ではボイラーからの距離について問われています。

数字については暗記ですが、距離に関しては天井や上部は関係ないと覚えておけば選択肢が限られてくるので解きやすくなります。

選択肢1. A:壁   B:側部  C:0.3

ボイラーの外壁から「壁」と配管その他のボイラーの「側部」までは正しいですが、構造物までの距離は「0.3」ではなく「0.45」m以上と定められているので誤りです。

選択肢2. A:壁   B:側部  C:0.45

ボイラーの外壁から「壁」と配管その他のボイラーの「側部」までは正しく、構造物までの距離は「0.45」m以上と定められているので正しい組み合わせです。

選択肢3. A:天井  B:上部  C:0.3

ボイラーの外壁から「天井」ではなく「壁」、配管その他のボイラーの「上部」ではなく「側部」なので誤りです。構造物までの距離も誤りです。

選択肢4. A:天井  B:上部  C:0.45

ボイラーの外壁から「天井」ではなく「壁」、配管その他のボイラーの「上部」ではなく「側部」なので誤りです。構造物までの距離は正しいです。

選択肢5. A:天井  B:上部  C:1.2

ボイラーの外壁から「天井」ではなく「壁」、配管その他のボイラーの「上部」ではなく「側部」なので誤りです。構造物までの距離も誤りです。

まとめ

この問題では主にボイラーからの距離についての問いになっていますが、ボイラーの天井からは1.2m以上離す必要があります。

こちらも違う問題で出題される可能性があるので押さえておきましょう。

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02

ボイラーの据付位置に関する問題です。

ボイラー及び圧力容器安全規則 第二十条により以下の通り定められています。

 

1.天井等の上部

  構造物までの距離 1.2m以上

 

2.壁等の側部(胴の内径:500mm超過,長さ:1000mm超過)

  構造物までの距離 0.45m以上

 

3.壁等の側部(胴の内径:500mm以下,長さ:1000mm以下)

  構造物までの距離 0.3m以上

選択肢1. A:壁   B:側部  C:0.3

誤った記述です。

この問題では,胴の内径が500mmを超過していますので,

壁・配管その他のボイラーの側部からの距離は,0.45m以上とする必要があります。

選択肢2. A:壁   B:側部  C:0.45

正しい記述です。

この問題では,胴の内径が500mmを超過していますので,

壁・配管その他のボイラーの側部からの距離は,0.45m以上とする必要があります。

選択肢3. A:天井  B:上部  C:0.3

誤った記述です。

この問題は,外壁について問われていますので,天井および上部は関係ありません。

選択肢4. A:天井  B:上部  C:0.45

誤った記述です。

この問題は,外壁について問われていますので,天井および上部は関係ありません。

選択肢5. A:天井  B:上部  C:1.2

誤った記述です。

この問題は,外壁について問われていますので,天井および上部は関係ありません。

まとめ

第二十条 ボイラーの据付位置(抜粋)

1.ボイラーの最上部から天井,配管その他のボイラーの上部にある構造物までの距離を1.2m以上としなければならない。

2.事業者は,本体を被覆していないボイラー又は立てボイラーについてはボイラーの外壁から壁,配管その他のボイラーの側部にある構造物までの距離を0.45m以上としなければならない。

  ただし,胴の内径が500mm以下で,かつ,その長さが1,000mm以下のボイラーについては,この距離は0.3m以上とする。

 

【Point】

・天井等の上部は,一律1.2m以上の距離を確保し,壁などの側部は胴の大きさによって0.45mおよび0.3m以上の距離を確保する必要があります。

 また,数値は暗記する必要がありますので,しっかり覚えておきましょう。

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03

ボイラーの据付けに関する問題で、ボイラー及び圧力容器安全規則の第二十条を根拠としています。
 

この規定では、

(1) ボイラーの最上部から天井など上部構造物までの距離(1.2m以上)

(2) 本体を被覆していないボイラーや立てボイラーの場合の、外壁から壁・配管など側面にある構造物までの距離 

を区別して定めています。
 

特に胴の内径が500mmを超えるボイラーの側面距離は「0.45m以上」と定められているため、ここの数値を正確に把握しておくことがポイントになります。

選択肢1. A:壁   B:側部  C:0.3

胴の内径が500mmを超えるボイラーの場合、側部との距離は0.45m以上が必要です。ここでは0.3mとなっているため、誤りです。

選択肢2. A:壁   B:側部  C:0.45

胴の内径が500mmを超えるボイラーの据付けでは、壁など側面にある構造物まで0.45m以上の距離を確保する必要があります。

 

この組合せは規則どおりであり、正しいです。

選択肢3. A:天井  B:上部  C:0.3

これはボイラー上部から天井までの距離を0.3mとしていますが、天井など上部構造物との距離は1.2m以上必要です。また、側部の話ではなく「上部」になっている点も不適切です。

 

誤りです。

選択肢4. A:天井  B:上部  C:0.45

「天井」や「上部」となっているため、壁との距離や側面のクリアランスとは異なります。上部のクリアランスは本来1.2m以上ですが、ここでは0.45mになっているので、誤りです。

選択肢5. A:天井  B:上部  C:1.2

「天井」や「上部」に関してはたしかに1.2m以上必要ではありますが、この問題文は「本体を被覆していないボイラーの外壁から…構造物まで」の側面距離に関する問いです。したがって設定そのものがずれており、誤りです。

まとめ

ボイラーの据付けでは、上方向のクリアランスは1.2m以上、そして側面方向のクリアランスは胴の大きさによって0.45mまたは0.3m以上と分かれています。
 

今回は胴の内径が500mmを超えるため、側面方向は0.45m以上が適切でした。数字の組合せは暗記になりがちですが、ボイラーの大きさに応じて距離が変わる点をしっかり区別して覚えておくと、ほかの問題にも応用できるでしょう。

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