第三種電気主任技術者の過去問
令和5年度(2023年)上期
電力 問6
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第三種 電気主任技術者試験 令和5年度(2023年)上期 電力 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
配電線路の開閉器類に関する記述として、誤っているものを次のうちから一つ選べ。
- 配電線路用の開閉器は、主に配電線路の事故時又は作業時に、その部分だけを切り離すために使用される。
- 柱上開閉器には気中形、真空形、ガス形がある。操作方法は、手動操作による手動式と制御器による自動式がある。
- 高圧配電方式には、放射状方式(樹枝状方式)、ループ方式(環状方式)などがある。ループ方式は結合開閉器を設置して線路を構成するので、放射状方式よりも建設費は高くなるものの、高い信頼度が得られるため負荷密度の高い地域に用いられる。
- 高圧カットアウトは、柱上変圧器の一次側の開閉器として使用される。その内蔵の高圧ヒューズは変圧器の過負荷時や内部短絡故障時、雷サージなどの短時間大電流の通過時に直ちに溶断する。
- 地中配電系統で使用するパッドマウント変圧器には、変圧器と共に開閉器などの機器が収納されている。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
配電線路に用いられる開閉器には様々な用途に応じて、種類が豊富にあります。この問題はそんな開閉器に関する知識問題となります。
各選択肢を見ていきます。
配電線路にある点で事故が発生した場合、その事故で発生する停電などを広範囲に波及させないというのが大前提であります。なので記述通りその部分だけを切り離すために開閉器が使用されます。よってこの記述は適切です。
柱上開閉器とは電柱上に設置され、負荷電流を遮断できるという特徴があります。柱上開閉器には絶縁油を使用した開閉器の設置を禁止しているため、気中形、真空形、ガス形の開閉器を使用します。なのでこの記述は適切です。
高圧配電方式は2種類あり、放射状方式(樹枝状方式)とループ方式(環状方式)があります。
ループ方式(環状方式)は結合開閉器を設置しています。もし事故が発生した場合結合開閉器を閉じるとそのまま電気を送ることができます。記述通り、建設費は高いですが信頼度が得られます。なのでこの記述は適切です。
高圧カットアウト内蔵の高圧ヒューズは短絡電流や過負荷電流は溶断できますが、雷サージなどの短時間大電流は溶断する事が出来ません。なのでこの記述は不適切です。
パッドマウント変圧器(地上設置変圧器)は地中電線路に用いられ、変圧器と共に開閉器などの機器が収納されています。都市景観の一環として無電柱化が進む近年、設置されるケースが増加しております。なのでこの記述は適切です。
開閉器の種類は豊富なので知識量が試されますが、過去問を繰り返し問いて覚えていきましょう。
参考になった数4
この解説の修正を提案する
02
配電に関する論説問題です。
幅広い論点から出題されているので、それぞれの特徴を把握しておきましょう。
正しい記述です。
正しい記述です。
放射状方式は幹線から枝分かれする方式であり、建設費が安い代わりに電圧降下や電力損失が大きいという特徴があります。
ループ方式はその名の通りループを形成するので、電流分布が適正化して損失が小さくなる代わりに建設費が高くなる傾向にあります。
誤りです。
高圧カットアウトのヒューズは変圧器過負荷時や内部短絡時では時限動作し、雷サージなどの短時間大電流では溶断しないことが求められます。
正しい記述です。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
03
以下に解説します。
【誤り】
雷サージなどの短時間大電流の通過時に直ちに溶断するとの記載がありますが、溶断しません。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問5)へ
令和5年度(2023年)上期問題一覧
次の問題(問7)へ