1級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度（2018年）
（旧）平成30年度 問7

正解は「4.0 A」です。

変圧器の１次側と２次側の電力の大きさは等しくなるという特徴があります。

つまり、２次側の電力の和と１次側の電力Pが等しくなります。

２次側の

　120Aが流れている抵抗の電力をP_1，

　80Aが流れている抵抗の電力をP_2，

　20Aが流れている抵抗の電力をP_3

とすると、各電力は

　P_1 = 120A × 100V = 12000W，

　P_2 = 80A × 100V = 8000W，

　P_3 = 20A × 200V = 4000W

であるので、２次側の電力の和は24000Wとなります。

これを１次側に適用すると

　I[A] × 6000V = 24000W　⇔　I = 4.0A

と求められます。

正解は、「4.0 A」です。

これは中性線接地方式の単相３線式回路に電力を供給する変圧器に関する問題です。

変圧器のロスを無視すれば、一次側と二次側の電力は等しくなります。

まず二次側の電力を求めます。

図の120Aおよび80Aの部分は、電圧が100Vであるため、（P=VIより）

それぞれ12kＷ，8kWを求められます。

そして20Aの部分は、電圧が200Vであるため、4kWとなります。

上記を合計すると24kWとなります。

一次側の電圧が6000Vですから電流Iは、（I = P/Vより）

24000 ÷ 6000 = 4.0Aと求められます。

変圧器の一次側電圧 E1、電流を I とし、二次側の電圧を E2、電流を I2 とすると、次の式が成り立ちます。

E1 × I ＝ E2 × I2

したがって、120 Aと80 Aには100 V、20 Aには200 V掛かりますので、

Ｉ ＝ E2 × I2 ／E1 ＝ (100×(120＋80) ＋ 200 × 20)／6000

＝ 4 [A]