1級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
(旧)平成30年度 問6

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

誘導発電機に関する記述として、不適当なものはどれか。
  • 発電には、回転子速度を同期速度以上の速度で回転させる必要がある。
  • 発電機には、かご形誘導電動機を使用することができる。
  • 電力系統への接続にあたっては、同期調整が必要である。
  • 運転にあたっては、他の電源から励磁電流を供給する必要がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

1.誘導発電機は、電源に接続された誘導電動機を同期速度以上に回転数を上げることで、より多くの電力を得るための装置です。

2.かご形三相誘導電動機と巻線形三相誘電動機を発電機として運転します。

3.電力系統への接続にあたって、同期化の操作が必要ないため、小容量の水力・風力用発電機として使用されています。

4.ほかの電源がないと励磁電流が供給されないので、単独発電はできません。

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02

同期発電機は電力系統への接続の際に同期調整が必要となりますが、誘導発電機ではそもそも電力系統に接続して得る交流電流によって磁界を発生させているため同期調整が不要です。

したがって正解は、3 です。

他の、1・2・4 は正しく述べています。

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03

誘導発電機に関する問題です。

選択肢1. 発電には、回転子速度を同期速度以上の速度で回転させる必要がある。

誘導電動機は同期速度以下で回転する電動機で、固定子の回転磁界回転速以上で回転させると、回転子導体に起電力が発生し電動機と逆方向になります。電流は、二次巻線から一次巻線に流れ、一次巻線電流が電源側の供給電源となり、発電機となります

選択肢2. 発電機には、かご形誘導電動機を使用することができる。

誘導電動機には、かご形誘導電動機を使用します。

選択肢3. 電力系統への接続にあたっては、同期調整が必要である。

×

系統の周波数に合わせて発電するため、系統の周波数に合わせるように系統との同期をとる必要がありません。

「同期調整が必要である」は、誤りです。

選択肢4. 運転にあたっては、他の電源から励磁電流を供給する必要がある。

回転磁束を作る励磁電流は、誘導発電機の接続電源から供給を受けるため、発電機の運転では、他の電源から励磁電流を供給します。

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