1級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)
午前 ロ 問27
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 午前 ロ 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
架空送配電線路の塩害対策に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 耐トラッキング性能の高い材料を使用したポリマがいしを用いる。
- 懸垂がいしの連結個数を増加させ、対地間絶縁強度を上げる。
- 電線相互の間隔を保つため、長幹がいしをV吊りとして用いる。
- 沿面距離を長くとり耐電圧性能を向上させた深溝がいしを用いる。
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この過去問の解説 (3件)
01
【1】の、ポリマがいしは発水性がよく塩分を含む水などを流れやすくなり、塩害対策として有効です。
【2】の、がいしの連結個数を増加させ、対地間絶縁強度を上げる事を、過絶縁といい、塩分による汚損時でも耐電圧性能を維持させる塩害対策で、有効です。
【4】の深溝がいしは、がいしの奥まで汚損しにくく、塩害対策に有効です。
【3】の長溝がいしをV吊りとして用いれば、過絶縁としての塩害対策になりえますが、
本問いとして最も不適当です。
主に横揺れを防ぎ、水平間距離を小さくとる等の目的で使用されます。
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02
V吊りは、送電線の風などによる振動を抑える役割を果たしますが、塩害対策とはなりません。
碍子表面に塩分などが付着して生じる絶縁低下が、すべての碍子に同じように生じると仮定すると、単体の長幹がいしよりも、長幹がいしを2本使うV吊りの方が絶縁強度は1/2となるためトラブルが起きやすくなります。
他の、1・2・4 は正しく述べています。
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03
狭い施工箇所で水平距離を短くしたい場合に使用されます。
従って3.が誤りです。
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