1級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)
午後 イ 問65

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 午後 イ 問65 (訂正依頼・報告はこちら)

直流電気鉄道における帰線の漏れ電流の低減対策に関する記述として、不適当なものはどれか。
  • ロングレールを採用して、帰線抵抗を小さくした。
  • 変電所数を増加し、き電区間を短縮した。
  • 架空絶縁帰線を設けて、レール電位の傾きを大きくした。
  • 道床の排水をよくして、レールからの漏れ抵抗を大きくした。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は【3】です。

変電所から車両へ電気を送り、使用された電気は変電所へ戻っていきます。
使用された電気の戻り道を帰線といいます。
一般的にはレールが帰線の役割を果たしています。
地面の側に設置するレールでは、
変電所へ戻るまでに大地へ漏れ電流が生じます。
低減策としては、

【1】ロングレールの採用は、
レールの電気抵抗を小さくすると、
レールに電気が流れやすい事なので、有効です。

【2】変電所数の増加
増加して、帰線の距離が短くなる事は、
帰線の電気抵抗が少なくなる事なので、有効です。

【4】道床の排水をよくする
水がたまっている場所があると、大地へ電流が漏れやすくなりますので、
水はけを良くする事は有効です。

【3】レール電位の傾きを大きくする
大地との電位差が大きいほど、漏れ電流は多くなりますので、
低減策としては、不適当です。

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02

レール電位の傾きは小さくするのが正解です。
電位の傾きが大きくなると絶縁破壊の恐れがあります。

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03

直流電気鉄道における帰線の漏れ電流の低減対策に関する問題です。

直流電気鉄道では、漏れ電流によって電食が起こり、対策が必要です。

選択肢1. ロングレールを採用して、帰線抵抗を小さくした。

ロングレールを採用することで、帰線抵抗を減少させることができ、漏れ電流対策となります。

選択肢2. 変電所数を増加し、き電区間を短縮した。

変電所を増設することで、き電区間を縮小でき、漏れ電流を減少させられます。

選択肢3. 架空絶縁帰線を設けて、レール電位の傾きを大きくした。

×

架空絶縁帰線を設けることで、レール内の電位の傾きを減少させて、漏れ電流が減少できます。

「レール電位の傾きを大きくした」は、誤りです。

選択肢4. 道床の排水をよくして、レールからの漏れ抵抗を大きくした。

道床の排水を良くして、絶縁道床や絶縁締結装置を採用し、漏れ抵抗を大きくすることで、漏れ電流減少が図れます。

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