1級電気工事施工管理技士の過去問 令和2年度(2020年) 午前 イ 問5
この過去問の解説 (3件)
真理値表を作成して、スイッチA・B・CとランプLの点灯の関係をまとめます。
(ONもしくは点灯を1とし、OFFもしくは消灯を0とします。)
A B C L
0 0 0 0
0 0 1 0
0 1 0 0
0 1 1 1
1 0 0 0
1 0 1 0
1 1 0 0
1 1 1 0
一方、選択肢のパターンは以下の通りになります。
No A B C L
① 1 0 0 0
② 0 1 1 1
③ 1 1 0 0
④ 0 1 0 1
これらの中で真理値表を一致しないのは、4 だけです。
正解は【4】です。
・スイッチAを押した時→X1のコイルに電圧がかかりX1のa接点が閉じる
・スイッチBを押した時→X2のコイルに電圧がかかりX2のb接点が開く
・スイッチCを押した時→X1のコイルに電圧がかかりX3のa接点が閉じる
・X1、X2のどちらかが、閉じていればX4のコイルに電圧がかかりX4のb接点が開く
・X3・X4の両方の接点が閉じている時、ランプは点灯する。
・X3・X4のどちらかまたは両方の接点が開いていればランプは消灯する。
以上の事から
(1)の時
AをONで、X4のb接点が開き、ランプは消灯で正しい。
(2)の時
AをOFF、BをONでX4に電圧がいかず、X4のb接点は閉じたままで、
CをONでX3のa接点も閉じランプは点灯するので正しい。
(3)の時
BをONでX2のb接点が開いても、AをONで(1)と同じく、X4のコイルに電圧がかかり、X4のb接点が開き、ランプは消灯で正しい。
(4)の時
AをOFF、BをONでX4に電圧がいかず、X4のb接点は閉じたままだが、
CはOFFなのでX3の接点は開いたままなので、ランプに電圧はいかず消灯する。
なので点灯は誤っています。
図から X3 接点は a 接点(リレーがONで接点がONとなる接点)、X4 接点は b 接点(リレーがONで接点がOFFとなる接点)
ランプが点灯するには、接点 X3 がONで 接点 X4 がON のときになりますので、リレー X3 が ON 、リレー X4 が OFF のときにランプが点灯します。
リレー X3 と X4 がこれ以外の状態では、ランプは消灯します。
誤りは1つだけですので、X3 が OFFでもランプが点灯する選択肢は誤りで、それ以外は正解となります。
選択肢1つづつ、確認してみましょう。
〇
スイッチ A B C
ON OFF OFF
リレー X1 X2 X3 リレーX4
ON OFF OFF ON
接点 X1 X2 X3 X4
ON ON OFF OFF
ランプ 消灯
〇
スイッチ A B C
OFF ON ON
リレー X1 X2 X3 X4
OFF ON ON OFF
接点 X1 X2 X3 X4
OFF OFF ON ON
ランプ 点灯
〇
スイッチ A B C
ON ON OFF
リレー X1 X2 X3 X4
ON ON OFF ON
接点 X1 X2 X3 X4
ON OFF OFF OFF
ランプ 消灯
×
スイッチ A B C
OFF ON OFF
リレー X1 X2 X3 X4
OFF ON OFF OFF
接点 X1 X2 X3 X4
OFF OFF OFF ON
ランプ 消灯
したがって、ランプLが点灯は、誤りです。
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