1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午前 イ 問6
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午前 イ 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
同期発電機の並行運転に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 起電力の大きさが異なると、横流が流れ、起電力が等しくなるように作用する。
- 起電力の位相が異なると、横流が流れ、同期化するように作用する。
- 発電機の負荷の分担は、発電機の励磁電流の調整により、変更することができる。
- 発電機の負荷の急変は、周波数の変動や乱調を生じることがある。
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この過去問の解説 (3件)
01
同期発電機の励磁(界磁)電流には直流電流を用います。
単独運転で励磁電流を増やすと発電機電圧が上昇します。
一方、連係した並行運転では系統の電圧が一定となるため、励磁電流を増やしても電圧は変わらず無効電力が増大するだけです。
このように励磁電流の変化は、負荷分担の変更には関わりません。
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02
正解は【3】です。
発電機の負荷分担は、発電機の出力で決まります。
発電機の出力を変更するには、調速機で調整します。
励磁電流が変わると、力率が変わりますので、誤りです。
また起電力に違いがあると、等しくさせるよう作用する為、
結果、発電機間に循環電流が流れ、電力の損失、発電機の焼損を起こしてしまいます。
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03
同期発電機の並行運転に関する問題です。
〇
起電力の大きさが異なると、横流(発電機間に流れる循環電流)が流れて、起電力の大きさが等しくなるよう並列接続した発電機の界磁を調整します。
〇
位相が異なると、横流が流れ、同期を取って位相を合わせます。
×
負荷分担の変更は、励磁電流を調整しても、変更はできません。
各発電機の出力を変え、調速機が回転速度を変えることで、負荷分担の変更が可能となります。
「発電機の励磁電流の調整」は誤りです。
〇
負荷の急変によって、負荷角が変化し、乱調を起こします。乱調防止には、制動巻線を設けたり、はずみ車を設置します。
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